こちら東京・水道橋のテニマガ編集部、
女子準決勝のイバノビッチ対ハンチュコワ戦、
ファイナルセット4-4、30-40、
ハンチュコワのサービスでポイントレットがありました。

このポイントについて、
「どうしてポイントレットなのかわからない…」という
問い合わせを数件受けました。
ハンチュコワの打ったボールがイバノビッチの足下いっぱいにバウンドし、
イバノビッチはそれを返しつつ、
アウトの主張(態度)をしながらポイントをそこでやめました。
(ハンチュコワはその続きのプレーをしています)
主審の「Ball Was Good」の声は拾えます。
そしてイバノビッチが同時に
「チャレンジ」(ポイントリプレーシステム)を希望しました。

その結果、ボールはイバノビッチの足下でラインいっぱいに入っており、
(ハンチュコワが打ったボールは入っており)
結局、ポイントがやり直しになりました。
ここでハンチュコワも不服を訴えますが、
すぐにリプレーの指示に従いました。

この状況に
『イバノビッチが自分でショットをジャッジして、
 ラリーをやめて「チャレンジ」するなんてできるの?』
『イバノビッチが判断ミスをしたのだから
 ハンチュコワのポイントになるのではないの?』
という疑問が浮上したわけです。

わたしたちもこの場面をリプレーして検証しましたが
『線審の「アウト」の声が拾えないからややこしく見える…』
という意見にいきつきました。
そして、ここはプロに意見を求めるのが一番!と
テニマガ誌上のコラムでおなじみの川廷尚弘さんにご登場願いました。
川廷さんはアジア唯一の国際レフェリー資格“ゴールドバッヂ“保有者であり、
ITF(国際テニス連盟)アジア地域エグゼクティブとしてご活躍中です。

以下が川廷さんからの回答でした。


テレビ放送をチェックしました。状況としてはこういうことでしょう。

1)イバノビッチが打ってから
2)線審が遅く「アウト」とコールし、イバノビッチがそれに気づきました。
3)遅くコールされた「アウト」に、
  主審は「コレクション ball was good」とオーバールールしました。
4)それにイバノビッチがアウトを主張して「チャレンジ」しました。
5)しかしチャレンジ失敗で「イン」の判定です。
6)その結果、ラリー中に線審のコールが「プレーの妨害」と判断され、
7)審判の判定はプレーのやり直しになりました。

線審のコールがテレビでは聞き取りづらく、また、
ことが素早く動いたため、視聴者にはわかりづらい場面でした。

わたしがなぜ線審が「アウト」のコールをしていると、確証しているかというと…

1)たとえ線審が「アウト」のコールをしていなくても、
  イバノビッチはプレーを止めることが出来ます。
2)その場合、基本的に主審はオーバールールせず、
  イバノビッチの「チャレンジ」と判断します。
3)ところが今回は、主審がオーバールールしているので、
  線審が「アウト」とコールしたことが証明されます。

それにしても…この主審は鉄の心臓の持ち主だと思います。
線審が「アウト」とコールした、あの微妙なバウンドを
チャレンジに頼らずに「コレクション  Ball Was Good」と
ファイナルセット4-4、30-40という緊迫した場面で
オーバールールできたのですから。
とても冷静な対応だったと思います。
本当は、線審が躊躇なく「コレクション」と言っていたら、
主審が「コレクション Ball was Good」と言う必要はなかった場面かもしれません。
あるいは、線審が「コレクション」を言っていたかもしれませんが
主審の「コレクション」のコールの方が、線審より早かったかもしれません。 

先にお話したとおり、線審は「アウト」と言ってます。
それにより、ラリー中に、線審による「プレーの妨害」でリプレーになっています。


編集部はこの説明をいただきスッキリ!
川廷さん、ありがとうございました。

みなさんはいかがですか?

(編集部)

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