画像: コツコツが勝つコツ♫
元ヤクルト宇佐美康広のロクハチ野球工房日記[1]

自分の体に合った道具でプレーしよう

 2000年までヤクルトでプレーした宇佐美康広です。昨年末、野球用品専門店「ロクハチ野球工房」をオープンさせました。今後、現役時代での経験や引退後の少年野球指導などを経て感じた道具の大切さを伝えていきたいと思います。

「ロクハチ野球工房」をオープンする前の3年間、私は少年野球チームで監督を務めていました。そこで愕然としたのは、自分の体に合っていない道具を使っている子が非常に多いこと。たいていは大手量販店で金額の安さを基準に購入したり、「そのうち成長して手が大きくなるだろう」という発想で、サイズが大き過ぎるグラブを買うケースが多いと感じました。しかし、使う道具が体に合っていないとプレーの妨げになり上達を阻害してしまいます。また、購入したての硬いグラブをそのまま使ってしまうと、ボールを弾いてしまい正確に捕球することが難しく、プレーそのものがつまらなくなってしまう。また型が付いていないものを無理やり使うことでどんどん不自然な型になってしまいせっかく購入したグラブが台無しになってしまうこともあります。だからこそ体に合った道具の選び方、グラブの型付けをして使い易いグラブにしてあげるなど、細かい部分までサポートすることが必要だなと。それが、お店を始めた動機でもあります

 野球は道具を扱うスポーツです。その上で最も大切なのは自分の体の一部という感覚で使えるかどうか、だと思います。その感覚を養うためにも野球だけではなくさまざまな運動体験をすることも必要なことだと思います。昔の子どもはよく木に登ったり山を駆けたり、自然の中で遊びながら体の使い方を身につけていました。しかし、今の時代はそういう機会が減ったこともあり、たとえば「右手と左手を上げてごらん」と言ったときに瞬時に反応できない子が増えてきていると感じます。最近の高校野球などを見ると、たしかに選手の絶対的な能力は昔よりも格段に上がっています。トレーニングや食事も充実し、まず選手の体つきがスゴイ。また投手は平気で150㌔を投げるし、野手もそれを打ち崩そうと練習しているからスイングスピードも鋭い。そして、道具も明らかに進化している……。ただ、その一方で選手の感覚、“感じる力”は鈍っているんじゃないかとも思います。

 グラブであれば、素手と同じ感覚で使える物がいいと思います。大きさや重さも大事ですし、手を入れたときのフィット感も大事。グラブが大き過ぎてブカブカだと、どうしても指先をすぼめるように使ってしまうんです。素手で球を捕るときって、実際は5本指でわしづかみにするのではなく、小指と薬指と親指の3本が曲がって、人さし指と中指でフワッと包み込みます。そのフワッとした感覚を大事にしてほしいですね。

 また、バットも長過ぎたり重過ぎたりして、使いこなせていないケースがよくあります。それだと余計なところに力が入り、変なスイングがクセになってしまう。私が子どものころはプラスチックバットとゴムボールを使って、公園で野球をしていましたが、必要なのはあのイメージ。軽くて振りやすいバットでブンブン振り回すことからスタートすることで、自然と正しい動作が身につくのだと思います。また私がオススメしているのは、木製バットで練習すること。金属バットではどこに当たってもなんとなく飛んでいきますが、木製の場合はしっかりと芯でとらえなければ遠くへ飛ばない。毎日ではなくても、たまには木製を使って「芯で打つ」という感覚を確かめると良いと思います。

うさみ・やすひろ/1975年12月18日生まれ。北海道出身。稚内大谷高−ヤクルト。高校時代は捕手として3年夏に北北海道準優勝。94年ドラフト6位でヤクルトに入団。3年目に内野手へ転向し、スイッチヒッターにも挑戦。99年に一軍で15試合に出場した。2000年に現役を引退。その後は広告代理店や建築会社などに勤務する傍ら、野球技術指導員(プロ野球OBクラブ認定)、スポーツフードアドバイザー、メンタル心理カウンセラー、キッズコーチといった資格を取得。また少年野球チームの監督も務めながら、専門店で野球用品販売のノウハウを学び、16年より「ロクハチ野球工房」をオープンした。店名の「ロクハチ」は現役時代の背番号68から。

ロクハチ野球工房

埼玉県戸田市上戸田3−8−14 高山ビル1階
JR戸田公園駅より徒歩約7分
TEL:048−280−6873
●営業時間:13:00~20:00(不定休)
http://68-labo.jp/
https://twitter.com/68labo
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