画像: 停滞ムードに喝。課題の核心語る。日本代表・流大はクールに熱く。

停滞ムードに喝。課題の核心語る。日本代表・流大はクールに熱く。

6月17日、静岡・エコパスタジアム。アイルランド代表とのテストマッチでは前半から3-31と大差をつけられていた。
後半32分、ついに50点目を取られた。日本代表に意気消沈のムードが漂ったか。
ここで奮起を促したのは、後半13分から出場していた流大だった。次のキックオフに備え、両手を叩いて大声を出した。
「正直、皆が疲れているという印象があって...。僕は元気だったので、エナジーを出そうと声をかけました」
背番号21のゲキが飛んだ後は、その流らが2トライを奪う。それでも22-50と大敗した。翌週、24日の同カードに向けて合宿を始めたジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチ(HC)は、「ハングリーさ、鬼気迫るものが足りなかった。がっかりした」。実際に精神力だけで勝敗が決まるかどうかという議論はさておき、当事者の流はこう反省を口にした。
「前回は戦術やプランは理解して臨んでいたのですけど、今回修正するのはボールを獲り返す意欲、絶対に勝ちたいという態度。その辺をミーティングで話しました。先週は、練習自体はよかったのですけど、試合でそれを発揮できなかった。今週はもっと試合をイメージして練習していきたいと思います」
あの日のジャパンは主力を欠くアイルランド代表を前に、もったいない反則を犯していた。ペナルティの数はいずれも「8」と同じだが、試合内容への印象から稲垣啓太は「インターナショナルレベルでこうも反則が多いと話にならない」と悔やんだ。
流の母校である帝京大は、反則を取られにくいチームだった。その背景を交えた質問を受け、身長165センチ、体重74キロ、24歳のSHはこう話した。
「ペナルティは、コンタクトで前に出ていないとか、自分たちが優位に立てていない時に起こりうる。ただ前回は逆に、キックでトライラインまであと1メートルというところまで行って(相手ボールの接点周辺で)オフサイドをしてしまった。あそこで我慢していれば相手がキックを蹴ってきてこちらがもう1回アタックできるのに...。個人の意識の部分が大きいと思います。規律には、(日頃の)生活も現れる」
大学選手権8連覇中の帝京大では、6連覇時の主将として活躍。昨季はサントリーで入部2年目ながら、学生時代と同じ役職となる。シーズンを無敗で終えた。
今春は、若手主体の日本代表でも船頭役に抜擢される。テストマッチデビューとなったアジアラグビーチャンピオンシップの韓国代表戦を主将として戦った(4月22日/仁川・南洞アジアードスタジアム/〇47-29)。ベストメンバーが編成された6月のツアーでも、堀江翔太、立川理道両主将らとともにリーダーシップグループを形成する。
今月10日、高校時代を過ごした熊本のえがお健康スタジアムでのルーマニア代表戦(〇33-21)はベンチにも入れなかった。それでも悔しさをこらえ、毅然とした態度を貫いていた。
「1戦目はノンメンバーで、2戦目はリザーブと立場が違った。練習中にメンバーだけがゲームに関与するのではなくて、チーム全員でゲームプランを理解して戦おうという雰囲気を作ってきたつもりです」
24日には、東京・味の素スタジアムでアイルランド代表と再戦する。同じ相手に、2度も続けて負けたくない。東京合宿の実戦練習では、主力組の隊列で長時間プレーしていた。
正式なメンバー発表は試合2日前とあって、「そうですね...。まぁ、(試合に出るかどうかは)うまく言えないですけど、頑張ります」。内なる闘争心を磨き上げた礼節でくるみ、意気込みを明かした。
「静岡の約2万7000人のファンをがっかりさせてしまいましたし、それをテレビで応援してくれていた方もいっぱいいたと思います。次はもっと多くの人が集まってくれることを願っているんですけど、家族、友人、いろいろな人がいるなかで、日本代表を背負って勝ちたいという思いがすごく強いです」
(文:向 風見也)

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