画像: 【関東中学校大会】終了間際に大逆転劇。茗溪学園中が連覇、14回目の優勝。

【関東中学校大会】終了間際に大逆転劇。茗溪学園中が連覇、14回目の優勝。

伝統の関東中学校大会は6月25日に最終日を迎え、決勝戦、3位決定戦が熊谷ラグビー場Bグラウンドにておこなわれた。心配された雨も止み、展開勝負に持ち込んだ各校。最終日に残った4校が個性的なラグビーで勝負したが、決勝戦は茗溪学園中が本郷中を26-24で破り、優勝。この両校は9月に水戸でおこなわれる全国中学生大会の出場権を獲得している。
後半終了間際、24-19とリードした本郷中が自陣での防御から切り返し、中央付近まで押し返す。さらにFWがサイド攻撃を繰り返し、20分の経過を待つ。茗溪学園中のCTB川尻圭人主将は、「このまま終わるのかなと思いましたが、カウンターラックの練習をしてきたので、FWがやってくれるのではと思っていました。でも、そこには行けないので、『FW頑張れ』でした」と振り返る。すると、川尻主将の期待通り、FWが力を振り絞り、激しくファイトすると、ボールがこぼれ落ちる。ほぼノーサイド寸前のこと。これに素早く反応した茗溪学園中はBKに展開して、CTB川尻主将が中央にトライ。ゴールキックも決まり26-24と執念の逆転劇だった。
この日の茗溪学園中はラインアウトに苦しみ、ハンドリングエラーも多かった。ただ、どのチームよりも素早く、力強いパスと、1対1での勝負強さでチャンスを確実に得点へ結びつける。スピード、コンタクト能力に優れるWTB直井謙斗など、将来性を秘める選手も多い。
「今日はFWがよく頑張ってくれました。まだ課題は多いですが、伸びしろはたくさんあります。今年はひたむきに取り組むチームなので、その良さを活かしていきたい」と茗溪学園中の芥川俊英監督。
後半12分に19-24と5点差に迫った直後。敵陣22メートル内に入り、右に展開。ゴール前でタックルを受けながらも、右手でオフロードパスを出したがつながらなかった。中学生レベルであまりお目にかからないようなプレーで、秋に向けて大きな可能性を垣間見た。「タックルを受けてからの判断に取り組んでいるので、これから良くなっていく部分」と芥川監督。
最後に敗者となったが、本郷中のファイトも素晴らしかった。特に、172センチ、95キロの肉体を駆使して前に出るだけでなく、好タックルも披露したLO吉村隆志は印象に残った。開始2分にはキックパスからWTB梶原岳人がトライを挙げるなど攻撃に新たな一面も披露。チームは着実に上昇しているのが分かる。
「今年は縦攻撃から継続して、トライを奪う形を目指しています。最後は残念ですが、課題も分かったので、これからです」と本郷中・井口辰也監督。昨年初の決勝戦に進出して同じ茗溪学園中に敗れたが、秋の全国大会では見違えるようなチームに成長していた。中学でラグビーを始めた選手が多いだけに、その伸びしろは大きい。
また、3位決定戦は熊谷東中が桐蔭学園中を28-14と破った。桐蔭学園中の攻撃を一人ひとりが役割を理解して、我慢しながらタックルしたのが勝因に。
「先週、茗溪中と対戦して、1対1で勝負にならなかった。そこにフォーカスした成果が出ました。動作の確認から基本をやっていくと、私の想像以上に理解していない点が分かったので、そこは大きかった」と熊谷東中・大熊亮監督。
公立中学だけに継続した強化は難しいが、14年前にこの大会を制しているチーム。就任2年目の若き指導者とともに、パスを駆使して抜いて行くアタッキングラグビーに加え、防御にも意識が芽生えた。この先が楽しみになる勝利だった。
(取材:福田達)
前半8分、本郷中のLO吉村が豪快なトライ(撮影:長尾亜紀)
連覇を果たした茗溪。昨年とは違った個性が光る(撮影:長尾亜紀)
熊谷東はスペースを勝負する能力に優れていた(撮影:長尾亜紀)

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