画像: 164センチの強さ。山菅、U20代表入りへ「やったことない海外選手と...」

164センチの強さ。山菅、U20代表入りへ「やったことない海外選手と...」

長らく20歳以下(U20)日本代表の指導に携わる中瀬真広は、身長164センチ、体重80キロの山菅一史をこう評した。
「これからは厳しい相手と試合をする。少しでも逃げてしまうとそこを突かれてしまう。山菅は逃げない選択ができる。そこが大きいです」
U20日本代表候補合宿にあたる「TIDキャンプ(U20)」の第3回合宿が6月30日~7月2日に都内であり、最終日は東京・中大グラウンドで中大との練習試合が実施された。日本代表と似た戦術で84-7と圧倒したU20日本代表候補にあって、前半終了までインサイドCTBに入ったのが山菅だった。
強い体幹を誇り、大男に迷わず突き刺さる東海大の2年生。味方のミスをきっかけにピンチを招いた前半20分ごろには、自陣22メートルエリアへ駆け戻ってのタックルを放った。鋭く飛び出すライン防御で落球を誘い、攻めては前傾姿勢のランで相手にハイタックル(肩より上への危険なタックル)の反則をさせた。果敢さで魅した。
当の本人は、勝って反省といった様子だった。
「自分のディフェンスで評価を得ようとしていましたが、なかなか...。自分的には、きょうはよくなかったと思います」
千歳中、東京高を経て、父・辰弥さんが陸上部に所属していた東海大へ進学。以前はWTBやFBでプレーも、欠員補充のためCTBに移る。準優勝に終わった昨季の大学選手権では、準々決勝、準決勝でベンチ入りした。
今季から小兵の多いSHへ転向する山菅を、高校時代の森秀胤監督は「将来、桜(日本代表のジャージィ)を背負える素材」と話す。強い相手に挑む精神的な図太さを指しての発言だろう。CTBとして入った「TIDキャンプ」での様子を振り返り、中瀬コーチはこう話していた。
「あれだけの小さい身体で東海大の1軍に入っている、その意味がわかります」
U20世代の国際大会で昨季、下部トーナメントであるワールドラグビーU20トロフィーに降格したU20日本代表は、遠藤哲ヘッドコーチのもと同大会での優勝、上位大会のワールドラグビーU20チャンピオンシップへの昇格を目指している。
8月下旬からウルグアイでおこなわれる本番に向け、各大学と連携を図りながらボトムアップに着手する。3月には早大の齋藤直人ら13名を「ジュニア・ジャパン」に帯同させ、フィジー・スバでのパシフィック・チャレンジに参戦。U20日本代表を選ぶ「TIDキャンプ」は5月19~21日(第1回)、6月2~4日(第2回)と続けておこなわれ、この日の中大戦が最初のセレクションマッチだった。
これまで年代別の代表経験がなかった山菅は、身長186センチ、体重100キロの中野将伍(早大)、身長180センチ、体重89キロの本郷泰司らと定位置を争う。サイズという外側ではなく、強さや勇敢さといった内側の資質を評価されるいま、改めて、世界を見据える。
「チームの監督(東海大の木村季由監督)から『選ばれたぞ』と言われた時は、まさか自分がそうなるとは思っていなくて。自分は身体が小さく、周りは大きい人ばかり。そのなかでも、選ばれたからにはそれなりのことをしないと。(想定では)CTBのうち1人が落ちると思うんですけど...やったことのない海外の強い選手とやってみたいです」
「TIDキャンプ」は以後、7月7~9日、8月6~13日にもある。現在の35名から28名に絞られるU20日本代表のメンバーは、8月17日に発つ。
(文:向 風見也)

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