画像: 早実・清宮幸太郎が放ったチーム&球場の雰囲気を変えた104号

早実・清宮幸太郎が放ったチーム&球場の雰囲気を変えた104号

高校通算104号本塁打を放った清宮
やはり、役者が違う。
7月15日、最後の夏となった早実・清宮幸太郎が西東京大会初戦(3回戦、対都立南平)に登場。1回裏一死二塁から右翼席へ先制2ランを放った。
夏の“入り”というのはどの学校も難しい。負ければ終わり、応援、暑さを含めて、重圧が半端ではないからだ。早実は昨秋、今春と都大会優勝。センバツにも出場しているとはいえ、夏は別物である。
そんな独特の緊張感を和らげたのがキャプテンの先制2ランだった。試合は8回コールドで初戦突破(9対2)。試合後にチームの2人が“清宮効果”をこう話した。
「あの一発はチームに勇気を与えてくれた」(和泉実監督)
「チームもそうですが、清宮さんのホームランは球場の雰囲気も変えてくれる」(先発投手の2年生・雪山幹太)
昨夏、早実は八王子との準々決勝で敗退。清宮は3点を追う最終回、一発が出れば同点の場面で右飛(犠飛)。角度は良かったが、スタンド目前で失速した苦い経験がある。チームは2点差で惜敗。あれから1年――。
この日の本塁打も「こすっていた」と振り返るが、高々と打ち上げた打球は勢いを失うことなく、右翼席へと消えた。
「確実に飛距離が出ている実感はある。取り組んできたトレーニングの成果が出ている」
ネット裏で視察したあるNPBスカウトは「清宮君には金属ではなく、木製バットを持たせたほうがいい。打ち上がったら落ちてこない......。あの打球、危ないですよ」と冗談交じりに素材の高さを再確認していた。
清宮には高いモチベーションを維持する秘密がある。ベンチに入れなかった3年生が約10分のビデオを編集。「完璧です!!」と語るこだわった作りで、センバツ2回戦での敗退シーンを見て、悔しさを確認し、夏へ向けた力の源としてきたという。
仲間のためにも「甲子園という結果で報いるしかない」と、清宮は決意を新たにしている。
この日で、高校通算104号。神港学園高・山本大貴(元JR西日本)が持つ歴代1位とされる107本まであと3本とした。3回戦は「3(打数)の1(安打)なので、まだまだです」。清宮の夏は始まったばかりだ。
文=岡本朋祐 写真=佐藤博之

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