画像: 早実相手にも決してあきらめなかった芦花

早実相手にも決してあきらめなかった芦花

4回戦で早実の前にコールド負けを喫した芦花ナイン
選手14人の芦花が秘策に出た。
早実との西東京大会4回戦(7月17日、ダイワハウススタジアム八王子)。芦花・設楽幸愛監督は「人からも聞いたんですが、右投手で清宮(幸太郎)君を抑えるには、イメージとして、真っすぐは145キロ以上でスライダーがないと、かなり苦しい」と正攻法での勝負を避けた。
「バッピみたいに、反応を悪くさせて『なんだ、コイツは!?』と思わせる」(設楽監督)
芦花の先発右腕・岸田源太(3年)は清宮の第1打席で、一塁右を痛烈に抜ける右前打を浴び、第2打席では四球を与えた。なかなか思いどおりにはいかない。エースは2回7失点で降板。
「変則しかない」(設楽監督)。ここからが、芦花の見せ場である。2番手の右サイド・庄司光佑(2年)は清宮の第3打席で完全にタイミングを外し、変化球で二飛。0対8の5回表、二死満塁では3番手の左腕・赤見優参(3年)が外角の変化球を引っかけさせ、二飛。一打出れば10点差と、その裏の攻撃次第でコールドの危機だったが、これを回避した。
しかし、一難去ってまた一難。7回一死満塁で再び、三番・清宮を迎えた。この回から右翼に入っていた渡辺竜一朗(3年)がリリーフ。「一回りしか持たない。目先を変えて、何とかはまってくれれば、と。ガッツのあるヤツ。覇気に期待した」(設楽監督)。最後の秘策は気持ちに託したが......。
オーソドックスなタイプ、しかも真っ向勝負は力及ばず、グランドスラムを浴びた。アウトローがやや高めに浮いたところを、清宮は見逃さなかった。
左中間への高校通算105号に設樂監督は「化け物でしたね。外をあそこまで飛ばすとは......。でも、渡辺が勝負したことを褒めてやりたい」と振り返った。渡辺は「正直、清宮と対戦したい自分もいましたが、チームのためには、二番の時点で併殺(結果的に一死一、二塁から四球で満塁)を取りたかった......。自分に力があれば抑えられた」と悔やんだ。
芦花は7回コールドで敗退(0対14)し、3年生10人はこれで引退である。メンバー登録の時点では2年生3人、1年生2人だったが、その後、2年生1人が退部し、選手4人(マネジャー計4人)で新チームをスタートさせる。
「少ない人数の中でよくやった。3年生を中心にチームを作り、保護者ら周囲の支えがあって、ここまできた。一人何役もこなしてくれたマネジャーにも感謝したい。この先は分からないが、2年生以下が強い気持ちで、取り組むはずです」(設楽監督)
この日、三塁スタンドの応援には一体感があり、最後のアウトまでだれ一人としてあきらめていなかった。学校、地域ぐるみで積み上げたベスト32の財産を、2年生以下の後輩たちが継承していく。
文=岡本朋祐 写真=田中慎一郎

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