画像: ソフトB・上林誠知、飛躍の秘密は“ポイント”と“三角形”にあり

ソフトB・上林誠知、飛躍の秘密は“ポイント”と“三角形”にあり

後半戦も西武との3連戦で3安打とまずまずのスタートを切ったソフトバンクの上林誠知
プロキャリア4年目にして初めて出場したオールスターに、大きな刺激を受けたようだ。
ソフトバンクの上林誠知は、栄えあるファン投票外野手部門3位での球宴選出に、当初は「僕が選ばれていいのかな」と漏らしていたが、7月14日のナゴヤドームでの第1戦では堂々パの先発ラインアップに名を連ね、翌15日のZOZOマリンでの第2戦にも出場。2試合で2打数無安打に終わったものの、「出られて雰囲気をつかめました。(第1戦、第2戦MVPの)内川聖一さんも、デスパイネもすごい。僕も(いつか)主役になりたい」と、大舞台で力を発揮するチームメートに目を輝かせた。
今季は開幕から先発の座を勝ち取り、長く3割台をキープ。7月に入り打率を落としていたが、17日からの後半戦最初の西武3連戦(ヤフオクドーム)では3安打とまずまずのスタートを切った。この3連戦を終えた81試合終了時点で76安打9本塁打31打点は、もちろんキャリアハイ。過去3シーズンで29試合の出場機会しか得られなかった上林の、飛躍の秘密はどこにあるのか。元ダイエー・ソフトバンクの外野手で、現在は野球解説者の柴原洋氏は「打つポイント」を挙げる。
「仙台育英高時代は1年秋から四番を打ち、“長打”が彼の頭の中にもあったと思います。打つポイントはかなり近かったですね。それでも、金属バットですし、内側に入られても力で持って行けたのでしょう。プロ入り後、木製バットに持ちかえても入団当初はそのイメージのまま打席に立っているように感じられました。やはりそれでは窮屈ですし、差し込まれて飛距離も出ない。それでも飛ばしたいと考えるので、結果、もぐるように下からバットを出す悪いクセがついた時期もありました」
プロ2年目の一軍デビュー年こそ15試合で打率.315、2本塁打も、昨季は14試合で打率.211、本塁打ゼロに苦しんだのは、それも原因の1つだという。そこで改善に取り組んだのが、ボールをとらえる位置(ポイント)だった。
「これまでは体に近い位置だったとらえるポイントが、投手寄りに変わりました。極端に言えば、これまではお腹の前でとらえていたものが、今季はステップした右足の前あたりに変わりました。インパクトの瞬間、腕が伸びますから、両腕と胸の間に綺麗な三角形ができています。トレーニングで体を大きくし、パワーがついたこともありますが、この形でとらえると、ボールにロスなく力が伝わりますから、力みなく楽に振っても飛んでいく。自分が思っている以上に飛距離が出ているのではないでしょうか。7割の力で振って、右翼席中段には彼のポテンシャルの高さを感じます」
パ・リーグ首位の座を楽天と争うチームにとって、上林はもはや欠くことのできない戦力となっている。とはいえ他球団に研究され、なおかつ疲れのたまりやすい夏場以降に前半戦に見せたパフォーマンスを維持できるかが今後のカギだと柴原氏。上林誠知の、真価が問われる。
文=坂本 匠 写真=湯浅芳昭

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