画像: 長身センターバックの谷口。セットプレーなどからの得点力も兼ね備える

長身センターバックの谷口。セットプレーなどからの得点力も兼ね備える

鹿島ユースなどプレミア勢にも決して引けをとらない町田ユース。
東京都3部リーグからの挑戦。全国の舞台で下剋上を狙う。

番狂わせを呼び込む冷静沈着なキャプテン

バチッ、バチッと、ピッチ上のいたる所で鈍い音が響き、そのたびに審判の笛が鳴る。

「鹿島ユースとやるときは、いつもこんな感じ。球際を厳しく、激しく戦うことは、お互いのコンセプトなので」
ヒートアップした肉弾戦を冷静に振り返ったのは、町田ユースのキャプテンを務める谷口だ。

関東予選の準々決勝では、鹿島ユースと対戦した。東京都3部リーグに所属する町田ユースにとって、鹿島ユースは4つカテゴリーが上のプレミアリーグで戦う格上の相手。それでも、臆することなく立ち向かい、0-1の接戦を演じてみせた。

「リーグ戦のカテゴリーが違っても、そんなに距離が離れているチームはないと思っている。僕らだって、下のカテゴリーのチームに勝てるかというと、そういうわけでもない。だから、プレミアやプリンスのチームに対しても、そんなに気負うことはなかった」

その言葉は、鹿島ユース戦の前にも、すでに実証されていた。1回戦では三菱養和ユースを2-0、2回戦では東京Vユースを2-1と、プリンスリーグに所属する相手に連勝し、本大会への切符をつかんだ。いわば“ジャイアントキリング”を成し遂げたのだ。

関東からの全国大会出場枠は11。これは、関東予選に出場しているプレミアリーグとプリンスリーグを合わせたチーム数と同じである。

「その中で勝ち上がれたのは、本当に大きい。関東大会から勝ち上がって、自分たちで全国への切符をつかみ取れるのは、この大会だけなので」
狭き門を突破しての全国大会出場となるだけに、夏に向けての士気も、自然と高まっていく。

「全員で守って、全員で攻めるのが、自分たちの良さ。そういったまとまりを武器に、東京都3部のチームが上の(カテゴリーの)チームを倒していく姿を、全国大会では見てもらいたい。やってみせます!」

そう決意を語る谷口の言葉には、力強さがあふれていた。
 

(取材・構成◎小林康幸/サッカーマガジン編集部)
 

Profile◎たにぐち・こうた/1999年5月6日生まれ、福岡県出身。横浜港北SC、町田ジュニアユースでプレー。空中戦の強さを武器とするディフェンスリーダー。184cm、70kg


※サッカーマガジン8月号掲載のユース支局を再構成し掲載しています。

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