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【元ソフトバンク・柴原洋に聞く】現在のプロ野球で最もうまい外野手は?

Q.純粋に守備だけを見たとき、現在のプロ野球で最もうまい外野手とは誰でしょうか?(熊本県・46歳)
A.抜群の守備範囲の広さを誇る陽岱鋼(巨人)選手です
日本ハムに所属していた昨年9月21日のソフトバンク戦で好守備を見せた陽(左から3人目)
個人的な見解ですが、私は昨オフに日本ハムから巨人に移籍した陽岱鋼選手を推します。何と言ってもあの守備範囲の広さは驚異的です。盗塁王(日本ハム時代の2014年)を獲得したこともある脚力ももちろんですが、バッターの特徴をよくつかめている選手だなと感じます。
打席にいるバッターによって、ちょこちょことポジションを変えていて、それによって打った瞬間は「抜けた!」と思うような打球にも追いつくことができるんですね。一歩目が抜群に速いのも大きな特徴だと思いますが、日本ハム入団時はショートを守っていましたから、打球に対する瞬間的な動き(瞬発力)はもともと備えていたんでしょう。
もちろん、捕球技術もあり、前の打球でも後ろの打球でも追いつきさえすれば、必ずグラブに収めます。球際も非常に強いですね。右肩を痛めたことがあり、送球面では以前よりも強さがなくなりましたが、それを補って余りある能力を持っていると思います。
昨シーズンのことですが、日本ハムとソフトバンクは激しく首位争いを繰り広げていました。9月21日からの2連戦は、これを制したほうが優勝にグッと近づく天王山でしたが、その初戦、陽選手が2つの超美技を見せます。
まず、日本ハムが2対1と1点のリードで迎えた7回無死、先頭の今宮健太選手が左中間に大きな打球を放ちますが、陽選手がフェンスに激突しながらも好捕し、敵のチャンスの芽を摘み取ります。
極め付きは9回裏二死二、三の場面です。スコアは2対1のまま。このとき、日本ハムの外野陣は、一打逆転サヨナラを防ぐために前進守備の隊形をしいていました。ここで打席の江川智晃選手の打球はセンター後方を襲います。誰もがサヨナラを確信したとき、目切りを行い、一直線にフェンス手前まで背走した陽選手がグラブを伸ばしてこれをキャッチしゲームセットです。
第2戦も勝利した日本ハムが、パ・リーグを制することになるのですが、まさに優勝をつかんだプレーでしたね。ギリギリまで背走してのキャッチは、とても難しいのですが、この感覚がほかの外野手よりも長けていると思います。ケガをおしてのプレーだったことも驚きです。
写真=湯浅芳昭
●柴原洋(しばはら・ひろし)
1974年5月23日生まれ。福岡県出身。北九州高から九州共立大を経て97年ドラフト3位でダイエー(現ソフトバンク)入団。11年現役引退。現役生活15年の通算成績は1452試合出場、打率.282、54本塁打、463打点、85盗塁。

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