グラブとの付き合い方

 グラブをご購入いただくお客さまに対して、私は必ずグラブとの付き合い方の話をするようにしています。グラブは革製品です。使用方法や手入れの仕方次第では、良き相棒として長くプレーを支えてくれます。グラブの使用方法ですが、できれば、グラブは練習用と試合用で使い分けたほうが長持ちします。練習用と試合用のグラブを2つ同時に購入する必要はありません。グラブを新調したのであれば、それまで使っていたものを押入れにしまってしまうのではなく雨の日の練習用として使用すればよいのです。たとえば靴は1足を履き続けるよりも、2~3足をローテーションしたほうが結果的に長く使えますよね。古くなったグラブも紐交換をすると使えるようになったりするので、ぜひ、グラブを大切に使ってほしいと思います。

 次に、型のつけ方について説明します。まずグラブを購入したら、使いやすくするために型をつけます。人それぞれに感覚や好みがあるとは思いますが、前回お話ししたとおり、グラブはゴロとライナーで捕る位置が変わる。それを踏まえ、グラブに手を入れてポケットの位置にボールをパンパンとたたきつけ、2つのポケットをつくりながら柔らかくしていきましょう。また、ヒモの締め方も重要なポイント。強い打球が来たときに小指側が緩んでいると、勢いに負けて弾かれてしまうため、小指と薬指の間はしっかり締める。そして、薬指と中指と人さし指の間はやや緩めに。これはグラブをしっかりと開くようにするためで、指の開かないグラブはボールが入らないと思っています。また、型をつけるときに人さし指がしっかり正面を向くようにすると、グラブがしっかりと広がり、指の開くグラブに仕上げることができます。

 これに加え、「湯もみ」や「スチーム加工」という作業を行う専門店もあります。加工前にグラブの下処理を行ったのち、グラブをお湯につけて揉んでいく。そこから乾燥させ、スチームをかけてまた揉んでいく。この工程をくり返しながら、短期間で柔らかくしてボールを捕りやすくするわけです。たとえば小学生などであればそもそも握力がないので、湯もみはオススメ。ただ、製品という観点から言えば革をお湯につけるわけですから、シミができる可能性もあるし、少しカサカサすることもある。そこは理解して型つけを検討してください。

グラブの「型つけ」は非常に地道で時間のかかる作業。すぐ使いたいのであれば、専門店に「湯もみ」などの「型つけ」をお願いしてみるのも良い

 そして長く使えるかどうかを大きく左右するのが、毎日の手入れです。グラブを使ったらバッグにそのまま入れっぱなし、なんてしていませんか? グラブが泣いていますよ! 汗で湿ったグラブをそのままバッグにしまい込んでおくとカビが生えたりして、悪臭がしたり、革がパリパリになって破れの原因にもなります。使用したらまずは汚れをブラシで落とし、陰干しをしてください。乾燥後はクリーナーで汚れをしっかり取り除いていきましょう。この作業をせずにいきなりオイルを塗る人が多いのですが、それでは泥などの汚れを革に擦り込んでしまい、泥の層がどんどん重なってグラブが重くなり、操作性が悪くなります。汚れをしっかり落としたら、次はオイルを塗る。タオルを使うと細かい部分まで塗れず、またベトベトに塗り過ぎて重くなってしまいやすいので、ここはできれば素手で。そうすれば薄く伸ばしながら必要な分だけ塗ることができ、さらに摩擦の熱でオイルが革に染み込みやすくなります。ヒモの部分やひび割れしやすい平裏など、隅々まで塗ったら、最後に日陰で乾燥させてあげてください。こういう習慣をつけて、グラブをいい状態に保ってほしいと思います。

画像: グラブとの付き合い方

ブラシやクリーナーを使い、しっかり汚れを落とし、素手でオイルを塗る。正しいメンテナンスによってグラブは長く使うことができる

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