新日本・G1 CLIMAXの裏で

 新日本の「G1 CLIMAX」が佳境を迎え盛り上がっているプロレス界だが、G1が両国国技館で8月11日から13日に3連戦をおこなう一方、DDTのブランド団体の一つであるガンバレ☆プロレス(ガン☆プロ)が、8・11&12板橋グリーンホール、8・13両国KFCホールの3連戦でトーナメント「ガンバレ☆クライマックス」を開催する。

 何をどう考えてもG1を意識した大会ながら、ガン☆プロ代表の大家健は「よくわからないんですけど」と闘志は内に秘め「ハシゴは可能」と繰り返す。たしかに3戦とも正午開始で、3日目は新日本が3時開始ながら、ガン☆プロもすぐとなりの両国KFCホールで開催のため、ハシゴは可能なようだ。

 一部で注目を集めるガンバレ☆クライマックスは密かに参加メンバーが豪華。元WWEのKENSO、KAZMA SAKAMOTOに加え、ケンドー・カシンも出場。これら有名どころに生粋の“インディー戦士”である大家らがどう対抗できるのかが見どころとなる。7月25日には出場16選手のトーナメント組み合わせ抽選もおこなわれ、1回戦は脇田真一朗vsGENTARO、ハリウッドGOTAvs伊藤崇文、大家vs今成夢人、KAZMAvsタノムサク鳥羽、力vsカシン、KENSOvsベン・マッコイ、デイブ・クリストvs安部行洋、勝村周一朗vs冨永真一郎に決まった。1回戦からカシンと“力道山3世”力が激突するのも、マニアたちの心をざわつかせている。

画像: じつに手作り感あふれるトーナメント表(会見時)

じつに手作り感あふれるトーナメント表(会見時)

 そもそもガン☆プロは「プロレスをメジャースポーツに!」を標語に、ユニオンを退団した大家が立ち上げたインディー団体。昨年は勝負の後楽園ホールを開催して満員の観客を集めるなど、地道に支持層を拡大し、つい昨日9日には“最強の地下アイドル”と呼ばれる仮面女子・川村虹花の9・21新宿デビューが発表されるなど、独自の路線を突き進んでいる。そんな団体の代表を務める大家が、今夏、勝負を懸けるのが「ガンバレ☆クライマックス」なのである。元高校球児でもある大家は、甲子園を例に持ち出し、熱く語った。

「高校野球って毎日試合やるじゃないですか。ピッチャーは潰れてしまうかもしれない、成長を止めてしまうかもしれない、未来を壊してしまうかもしれないけど、連投を続けるわけでしょ? そうしてでも、勝ちたい気持ちがあるわけです。一番いいピッチャーが投げ続ける…現代社会では、勝つために一人を犠牲にするのは本当はよくないことなんでしょうね。でも、やっぱね、僕らはそこに憧れるわけですよ! 超人になりたい!! プロレスラーは超人だと思う。じゃあ、一日開催じゃなくて、3日間連続で開催して、トーナメントをやろうと。僕のなかでは高校野球と感覚的には一緒です」

 そうキッパリと血走った目つきで断言した大家は、なおも熱く「真夏の3日間、しかも涼しい夜じゃなくて昼間やるから意味がある。クーラー効いてますけど、会場では!」と止まらない。さらに「(大会は)昼間の屋内ですけど、雨が降ってほしくないんですよ、3日間。カンカン照りで晴れ続けてほしい」と、独自の感性で語った。

“ガンバレ”に込められた高校時代の記憶

 だが、高校野球をやっていた頃、顧問の先生からかけられた言葉が現在も残っている大家は、ちょっといい話も吐露してくれた。

「私からすると、ガンバレ☆クライマックスとは言いますけど、甲子園大会です。高校野球をやっていた時、野球部の先生が『世の中というのはずるがしこいヤツが得をするような時代だけど、最終的にはオマエたち、頑張るしかないよ。とにかくひたむきに頑張ることが必要だ』とそう言ってた。22~23年前ですね。高校3年生の時、野球部監督の先生に言われたんですよ。先生の言っていることが20年以上、僕の中にある。“ひたむきに頑張る”ということ…ひたむきに、勝ちに向かって頑張っていく。それがガンバレ☆プロレスの精神です」

 今回はリーグ戦ではなく“負けたら終わり”のトーナメント。

「運でもなんでもいいから、一つ一つを勝たなければいけない。負けないで勝ち続けるということに意味がある。プロレスをメジャースポーツにするといってる限りは…やっぱ高校野球の甲子園は、プロ野球とは違って、それはそれで一つのメジャースポーツだと思うんですよ。そこに負けたくない気持ちがすごくある。敵は甲子園です!」

 9日は全国的な猛暑で東京都心も37℃超の気温となるなど、酷暑が続いているが、こういう時こそ必要なのがガンバレ☆プロレスの精神なのかもしれない。どんなに暑くても、頑張るしかない。そんな熱い闘いを、大家が率いるガン☆プロが、G1の裏で見せてくれるに違いない。

画像: 大家は1回戦で今成夢人と対戦

大家は1回戦で今成夢人と対戦

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