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【元ソフトバンク・柴原洋に聞く】風の強い球場で気を付けることは?

読者からの質問にプロフェッショナルが答える「ベースボールゼミナール」。今回は外野守備編。回答者は現役時代にゴールデン・グラブ賞を3回獲得した、元ソフトバンクの柴原洋氏だ。
Q.中学2年生で外野手をしています。風の強い日の試合前に監督に「風を確認するように」と言われますが、具体的にどうしたらいいのですか。(静岡県・13歳)
A.高いフライで風の流れを読むことが先決。その後、捕球を繰り返し先回りする感覚をつかむ。
ZOZOマリンなど風の強い球場ではプロも守るのが難しい
外野手にとっては太陽の位置などと同時に、試合前に絶対に確認しておくべき重要事項です。屋外の球場での試合の際は、その試合前の練習で必ず高い打球をノッカーに打ってもらい、その日の風の状態をチェックしていました。
このとき、初めのうちは捕球することがメーンではなく、ボールの上空での動きで風の流れを読むことが目的ですね。どこまでボールが流されるか、どの方向に動いていくのか、ここでチェックしておかないで試合に突入するのはかなり危険な行為です。なおかつ自分がその日の試合で守るポジションに就いて、打球を確認するのがベストでしょう。
念入りに準備をしても、マリンスタジアムでのロッテ戦は、ビビッていました。バッティングのことは二の次で、守備のほうにだいぶ神経をすり減らしていましたね。マリンスタジアムはお椀型といいますか、外野スタンド側面のカベがかなり高く作られていて、風は海側(外野、特にセンター後方)からホーム方向へと吹くことが多いのですが(しかも風速10メートルクラス!)、この風がホーム後方のカベに当たり、戻ってくるんですよ。
つまり、上空はホーム方向へ、それよりも下の高さではホームからセンター方向に戻ってくる風になるため、高いフライは内野側に押し戻される形になるのですが、ライナーはものすごく伸びてくるんです。オーロラビジョンなどに表示されている風速表示は上空の向きと速度であって、下のほうはその逆ですから、これを計算に入れなければいけません。
もちろん、センターから真っすぐに吹くだけではなく、ライト側から吹いたり、真逆の場合もあるので、風速表示を見て、上空の風の流れ、跳ね返りの風も頭に入れて守備をしていました。
実際、風の向きや強さを頭に入れたら、フライが上がれば通常の落下点よりも流されることを予想して先回りする必要もあります。常にボールの真下に入りながら追い掛けると、ミスの原因になりますので注意ですね。もうこれはその日の風の流れを早めに頭に叩き込み、後は繰り返し捕球して慣れるしかありません。
●柴原洋(しばはら・ひろし)
1974年5月23日生まれ。福岡県出身。北九州高から九州共立大を経て97年ドラフト3位でダイエー(現ソフトバンク)入団。11年現役引退。現役生活15年の通算成績は1452試合出場、打率.282、54本塁打、463打点、85盗塁。
写真=BBM

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