画像: パナソニック山沢拓也、地の利生かして代表復帰へ一歩、一歩。

パナソニック山沢拓也、地の利生かして代表復帰へ一歩、一歩。

日本最高峰のトップリーグで一昨季まで3連覇したパナソニックが、王座奪還に向け選手層を底上げしている。前年度に初の大学生トップリーガーとして話題を集めた山沢拓也は、今季入部した同級生選手と切磋琢磨する。
8月11日。埼玉・熊谷陸上競技場。スーパーラグビーのハイランダーズと親善試合をおこなう。若手中心の相手を22-7で破ったこの日は、19-7とリードして迎えた後半からSOとして出場。グラウンドの中盤では、相手防御網と後衛の間へキックを落としにかかった。
自らの状況判断のもと判断でチャレンジしたが、終わってみれば反省の弁を重ねる。チームの計画を守る大切さを、再認識したか。
「後半はもう少しボールをキープしようと言われていたんですけど、いざその場に立った時に『イケるかな』と思って蹴りました。蹴った先でボールを獲れればよかったのですが、獲り返せないところもあって、結果的にはよくなかった。チームのプランを遂行できなかった」
筑波大4年だった昨季、トップリーグデビューを果たした。深谷高3年時から日本代表候補となった逸材は、チームメイトで元オーストラリア代表SOのベリック・バーンズに刺激されつつ成長を重ねた。
今季は、大学ラグビー界で4年間戦ってきた同級生が入社した。特に大学選手権8連覇中の帝京大卒の松田力也は、山沢と同じSOでのプレーを熱望している。
ハイランダーズ戦では、松田はインサイドCTBとしてフル出場。山沢もFBでスタンバイできる。やはり複数ポジションをこなせる森谷圭介の存在もあり、BKの陣容のバリエーションはより豊富になりそうだ。
新加入の松田との切磋琢磨について、山沢は「年が近い分、(プレーの問題点などを)言ってくれるし、自分からも言いやすい。密に話せている」。トレーニングや練習試合を通し、互いのスキルを高め合っているようだ。
今春は日本代表デビューを果たすも、ベストメンバーが揃った6月のツアーメンバーから漏れた。松田が加わったツアーに参加できなかった格好でもあるが、当の本人に落胆の色はない。一つひとつのミッションをクリアした結果、高いステージに立てればいい。
「自分的にも、納得しているというか。パナソニックで焦らずやろうかな、と。(課題は)ゲームメイクのところ。試合中に『ここが空いているからここを攻めよう』ともっと柔軟にできるようにならないといけない。あとは堅い試合運びの時にちゃんとタッチラインにキックを出すとか、細かい基本的なスキルを上げていかないと」
深谷高に入るまでは、クマガヤSCに所属するサッカー少年だった。この日のスタジアムでも丸いボールを蹴ったことがあり、「結構、気楽にできました」。今季のパナソニックは、ここでトップリーグの公式戦を6つもおこなう。熊谷東中を出た司令塔候補は、その流れを「自分にとって、いいことかな」と捉える。地の利も生かし、充実のシーズンを送りたい。
(文:向 風見也)

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