画像: 東芝ブレイブルーパス3年目 金寛泰がトップリーグ初キャップ

東芝ブレイブルーパス3年目 金寛泰がトップリーグ初キャップ

ガンテがようやくトップリーグ(TL)のスタート地点に立てた。
東芝ブレイブルーパス3年目、PRの金寛泰(キム・ガンテ)だ。
2017-18シーズンのTL開幕戦。対NECグリーンロケッツに17番でリザーブに入った。TL初キャップは試合が決まった(東芝20-0)後半40分。NECゴール前で敵ボールのスクラムの場面で左PRへ入る。
東芝が押しを見せた。「いつでもできるように準備をしてきた。少し見せ場を作ることができた」とガンテの顔が緩んだ。その後も試合終了までの3分間、トライを狙うモールに加わり、トライライン目前のラックではボールを持てば初トライも記録できたが。「3分間まぁまぁだった」。
関西学院大を2015年に卒業し東芝入り。2015、2016年度は一度も公式戦出場ができなかった。昨年度は「夏までいいところまで来ていたがケガでチャンスを得ることができなかった」(東芝関係者)。
東芝の1番には不動の日本代表・サンウルブズ、三上正貴がいる。さらにガンテと同じ3年目ですでに代表に選ばれた知念雄らがいて部内競争が激しい。それだけに公式戦デビューで東芝のスクラムを出せたことに自信が持てた。
スクラムには伏線がある。
8月8日、東芝はサントリーサンゴリアスと真夏の府中ダービー第2戦を敵地で戦った。この試合、サントリーは開幕用にメンバーを揃えた。ガンテは1番で先発だった。
試合当初からサントリーが自在に試合を組み立て61-17で圧勝した。しかもスクラムでもサントリーは東芝を押し切った。後半11分、東芝ゴール前のスクラムでは、サントリーが押す。東芝は、スクラムを崩すコラプシングを犯した。痛恨の「ペナルティトライ」を献上してしまった。
ガンテは、この試合後、「全然できなかった。いいところは無かった。初めての先発で緊張もあった」と肩を落とした。試合後すぐに猪口拓FWコーチから「東芝のスクラムの組み方は...」と指導を受けていた。
そして開幕戦後に話す。「過去最悪の試合、サントリーとの試合があったから今日があった。自分ができることを出そうと練習を積んだ」。
大阪朝鮮高時代、主将を務めた。2010年度は大阪朝高史上最強と呼ばれ4月の選抜大会は決勝で東福岡高に24-31で敗れ準優勝。冬の花園は4強入りした。ガンテはチームを引っ張り続けた。この大阪朝高の躍動を映像で追い続けたドキュメンタリー映画「60万回のトライ」。日本国内はもとより韓国でも公開され映画だけでなく選手たちも高い評価を得た。
同期たちも強豪大学に進学、TLチームへ入った。SH梁正秋(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)、SO朴成基(Honda HEAT)、CTB金勇輝(NTTドコモレッドハリケーンズ)は1年目でTL出場を果たしている。ようやく同期と同じ立場に立てた。
だからこそ気持ちを引き締めた。「これからも出続けないとダメですね」。
(文:見明亨徳)
最悪のサントリー戦。スクラムは崩れ続けた(撮影:見明亨徳)
試合後、猪口コーチ(左)と話し合う(撮影:見明亨徳)

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