画像: 宇佐見だけじゃない!シーズン最終盤に輝き始めた若手

宇佐見だけじゃない!シーズン最終盤に輝き始めた若手

ペナントも最終盤を迎えたこの時期、優勝争いも気になるが、野球ファンが夢を見るバッティング、ピッチングを見せてくれる若武者のプレーを堪能するのもまた、楽しみだ。まばゆい光を放ち始めた男たち。将来、球界の中心に立つ選手になってくれそうな若手7選手を紹介しよう。
“打てる捕手”への期待大
左打席から、ホレボレとする放物線を描く打球を飛ばす巨人・宇佐見
軸のブレない力強いスイング、左打席から描く美しい放物線、そして大卒捕手と、プロ入り2年目の巨人・宇佐見真吾に阿部慎之助を重ね合わせるファンは多いのではないか。
8月8日の阪神戦(東京ドーム)で一軍初昇格し、同日代打デビューで初安打を記録。18日のDeNA戦(同)では延長10回にサヨナラ弾(初本塁打)、さらに初先発した25日の阪神戦(同)では右翼スタンド上段に突き刺す2点本塁打を放つなど“打てる捕手”を強く印象づけた。
ファン、そして首脳陣までもが打率2割を行き来する侍ジャパンの正捕手・小林誠司に不満を抱くのは、2000年の阿部入団から約15シーズンにわたって“打てる捕手”が当然のようにそこにいたからで、これはかなりのぜいたくなのだが、宇佐見はそんな彼らに期待を抱かせる存在であることは間違いない。肝心の守備面については「課題はある」と高橋由伸監督が言うように、まだ小林には及ばないが、経験を積むためにも併用は現実的なプランと言える。
宇佐見と同じく大卒2年目なのがヤクルト・山崎晃大朗だ。真中満監督と同じ日大出身で、さらに指揮官の現役時代と同じ背番号31を背負う男が最下位に沈むチームを必死に鼓舞している。4月に一軍昇格したのは代役としてだったが、7月末に再び一軍の舞台に戻ってくると、ひたむきなプレーで一気に台頭してきた。
小柄な左打者だが、とにかく速い。スキあらば次の塁を狙う姿勢は相手の脅威になっている。8月23日の阪神戦(神宮)で4安打の大暴れを見せると、翌24日の同カードではサヨナラ勝ちにつなげる二塁打。26日のDeNA戦(同)では本人もビックリのプロ初本塁打が飛び出した。「二番・中堅」に定着すべく、シーズン終了まで駆け抜けたい。
高卒だが、宇佐見、山崎と同じく今季が2年目の楽天・オコエ瑠偉。春季キャンプではスタート早々に脱落し、右手薬指付け根付近のじん帯断裂で手術を受けた。リハビリを経て育成試合、二軍公式戦に出場し、遅れを取り戻すために必死にバットを振り込んだ。
今季の一軍初昇格は8月4日で、翌6日からは6試合連続安打をマークする。24日のロッテ戦(ZOZOマリン)では今季初本塁打を放ち、そこから3試合連続のマルチ安打。チームは8月に入り6連敗、5連敗と大失速を見せており、まさに孤軍奮闘ともいえるオコエの活躍だけが希望の光となっている。
猛アピールするカモメのドラ2右腕
先発で本領を発揮しているロッテ・酒居
ロッテでドラフト2位右腕が猛アピールしている。初先発のチャンスを与えられた8月4日の楽天戦(Koboパーク宮城)、酒居知史が8回を100球で3安打1失点と楽天打線を翻ろう。抑えの内竜也がサヨナラ打を浴びて勝ち星こそつかなかったが、「ボールが低めに集まって、変化球も良かった」と伊東監督の信頼をつかんだ。
先発3試合目となった18日のオリックス戦(京セラドーム)では4安打2失点の完投でプロ初勝利をマーク。以降も、先発ローテを守っている。大阪ガスから即戦力と期待されて入団するも、序盤戦は中継ぎで安定感を欠きファーム暮らしが続いたが、ここにきてようやく本領を発揮。今季、低迷したチームは先発陣も手薄だっただけに、来季のキーマンになるかもしれない
体力的にも厳しい8月を迎え、難しいやり繰りを強いられているDeNA中継ぎ陣から“飛び出してきた”のがドラフト6位ルーキーの尾仲祐哉だ。3夜連続でサヨナラ勝ちした広島3連戦の初戦(8月22日、横浜)、8回に登板した尾仲は2回を6人で打ち取りプロ初勝利をマークした。
スリークオーター気味から繰り出す鋭く縦に曲がるスライダーと直球が武器の右腕。5月9日に一軍に合流し、その日の中日戦(岐阜)で2回無失点としてプロデビューを飾った。だが16、18日の広島戦(尾道、マツダ広島)ではそれぞれ5、3失点と精彩を欠き、出場登録を抹消。ボールが先行し、決め球を欠いた点が結果を残せなかった要因だった。
二軍では課題克服に努め、さらに強気のピッチングにも磨きをかけた。その結果、28回3分の2で41奪三振をマーク。防御率も0.94とほぼ完ぺきな投球を披露した。8月19日の巨人戦(東京ドーム)で一軍復帰登板を果たし、そこから5試合に登板(28日現在)。6回3分の2で8三振を奪っている。
26日のヤクルト戦(神宮)では同点の6回に登板し、3分の2回を2失点で負け投手となったが、3位からのさらなる上位進出へのキーマンとなるのは間違いない。
期待がふくらむ高卒右腕
球威あるストレートが武器のオリックス・山本
高卒ルーキー投手で期待がふくらむのはオリックスにドラフト4位で入団した山本由伸だ。8月20日のロッテ戦(京セラドーム)、先発のマウンドに上がると、一軍初登板も臆せず5回を投げて7安打1失点。最速152キロの直球を見せるなど堂々のデビューを飾った。
降板後に同点となり、新人右腕に勝敗はつかず、1978年の三浦広之以来となる球団高卒新人の先発デビュー戦の勝利はならなかったが、「楽しめた。思い切って投げられた」と山本。福良淳一監督も「大したもの」と好評価し、8月31日のロッテ戦(ZOZOマリン)で2度目の先発登板が濃厚に。エース・金子千尋の白星が伸び悩み、西勇輝が左手骨折で今季中の復帰が微妙な状況なだけに、将来性豊かな19歳の登板機会は増えそうだ。
楽天のドラフト1位・藤平尚真も実に頼もしい存在だ。チームが6連敗と失速する中で迎えた8月22日のロッテ戦(ZOZOマリン)。今季3度目の先発でうれしいプロ初勝利を手にした。5回を投げて2安打無失点、毎回の7奪三振。98球を要し、決してラクなピッチングではなかったが、走者を出しても粘り強く投げた。
「自分が(連敗を)止めようと思っていきました。チームが勝てたことが一番なので良かった」
これが今年の高卒新人による初勝利となり、世代No.1の自覚も十分だ。
2年目では日本ハムの上原健太が面白い。鬼気迫る血染めの熱投で、若きサウスポーがプロ初勝利をつかんだのは8月20日の西武戦(札幌ドーム)だ。2点リードで迎えた5回一死一塁で左手人さし指のマメがつぶれて裂けるアクシデントもあったが、「絶対に交代したくなかった」と続投を志願。赤い血がべっとりついたユニフォームのまま5回を投げ切り、先発5試合目にして念願の勝ち星をつかんだ。
「普通なら二軍落ち。何度も、何度もチャンスを与えてくれて監督には心の底から感謝しています。やっとプロのスタートラインに立てました」と昨年わずか1試合登板に終わったドライチ左腕が、低迷するチームに希望の光を注いだ。
写真=BBM

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