W-1年間最大のビッグマッチ9・2横浜文体

 WRESTLE-1(レッスルワン。以下W-1)年間最大のビッグマッチ、9・2横浜文化体育館大会が迫ってきた。当サイトのコラムでは初登場の団体なので説明すると、W-1は2013年に全日本プロレスを離脱した武藤敬司が立ち上げた団体。その武藤は今年4月に社長から会長となり、武藤の右腕的存在のカズ・ハヤシが社長に、カズの指名を受けた近藤修司が副社長に就任した。9・2横浜文体はカズ、近藤体制になって初のビッグマッチとなる。

 カズ&近藤は社長・副社長であると同時に現役バリバリのレスラー。文体ではタッグチーム「チーム246」を約2年ぶりに再結成して人気・実力急上昇中のW-1タッグチャンピオン「土肥熊(どいくま)」土肥孝司&熊ゴローに挑戦する。そこで、今回はカズ&近藤にインタビューを依頼。社長・副社長としての9・2横浜文体の展望、チーム246としての土肥熊戦への心境を聞いた。

9・2はカズ社長の本当のスタート

──9・2横浜文体はいままでの流れを汲んだカードが中心で、武藤選手の試合以外は所属選手とレギュラーフリー選手だけのマッチメークになりました。
カズ 僕らのなかの最高のものが出せたんじゃないかと思います。
近藤 カズさんが社長、俺が副社長になってからこの間というのは、前任者との引き継ぎの期間なんですよ。本当のカズ社長のスタートが、この文体なんです。カードに関しては、僕らがW-1を1どうしていきたいのかを示せるカードが揃ったと思います。

──ビッグマッチだからといって他団体やフリーのビッグネームに頼るのではなく、内部の闘いを見せる。
近藤 そうですね。W-1にはプロレス総合学院(W-1が主宰するプロレス学校)があるわけなので、そこからどんどん自前で選手を作れるシステムが出来上がっているので、その子たちを育てる方が先決かな。いまは厳しいかもしれませんけど、投資と思って、何年後かに彼らが上にいってくれると会社としてはいいですよね。

画像: 左から近藤、カズ

左から近藤、カズ

芦野とイケメンが中心のW-1

──メインイベントではW-1チャンピオンの芦野祥太郎選手と黒潮“イケメン”二郎選手がタイトルを懸けて闘います。強さを前面に出す芦野選手と天性の華の持ち主であるイケメン選手は実に対照的です。どちらの勝利を予想しますか?
カズ 僕はイケメンですね。実力的には芦野ってホントにすげーなと思うんですけど、イケメンはそれだけじゃない波を持ってるから。
近藤 僕の場合は、今回の勝敗だけというよりも、イケメンと芦野は永遠に闘っていくのかなと思うんですよ。そのなかで稲葉(大樹)がジェラシーを抱く。土肥も熊もジェラシーを抱くのが理想じゃないですかね。今回どっちが勝とうが時の運になっちゃうと思うんですけど、そこからまだまだ続くことが大事なのかなという気がします。

──あの2人がW-1で飛び抜けた存在になったことで、ほかの選手の目の色が変わりましたか?
近藤 そう思いますよ。たぶん、1年前は稲葉がチャンピオンだったことをみんな忘れてるんじゃないかなと思うぐらい。そこに稲葉が気づいてやばいと思うのか、ジェラシーを抱くのか。それに、土肥だってイケメンの先輩ですからね。なのに上にいかれちゃってる感があるのは、本人としても楽しくはないだろうし。それを見ていくなかでも我々…河野(真幸)も征矢(学)もそうだけど、「若いのに負けられない」みたいなところも出てきますし。結局、芦野とイケメンが真ん中にいるんですよ。そして、いろんな人が周りにいるというか、そういう図式になりつつあるなと感じますよね。

にらみ合う芦野(左)とイケメン

“土肥熊天下”はまだ早い

──では、お2人が挑戦するタッグ選手権の話も聞かせてください。
カズ 土肥熊はすごいチームですよね。体型が同じような感じのパワーファイター同士に見えるんだけど、お互い、違うものを持っている。プロレスのタッグチームは似たもの同士だと補い合えないから、うまく回らないケースが多いんですけど、彼らの場合は土肥が持っていないものを熊が持っていて、熊が持っていないものを土肥が持っているので。本当に見ていて「チームだな」と思いますね。

──土肥熊は観客の支持もあります。
カズ ありますね。まだ組み始めてから1年ぐらいなのに、本当に短期間でよくここまでもっていったなと思いますよ。魅力的ですよね。
近藤 ここ1年ぐらいは、ぶっちゃけ言うとすげー成長してますよね。プロレス自体もそうですけど、だんだんとプロレスがどういうものかわかり始めて、そこに向かっていけばいいんだと気づいたから、早かったと思うんです。それまではたぶん、2人ともどうしたらいいのかわからずに、頑張ってはいるものの定まってない感じだった。でも、2人になったことで成長し始めて「あ、これでいいんだ」と思うことがどこかにあったと思うんですよね。熊に関しても、ダイビング・セントーンという(武器がある)。俺はあの体重と高さを考えると、世界一じゃねえかなって思ってる。セントーンでリングを壊してますからね。カズさんは大変ですよ。
カズ あいつが毎回毎回リングの敷板を割るから、敷板をすごく硬いヤツにして、割れないようにしたんですよ。だからいま、うちのリングはめちゃくちゃ硬いです。

──あの敷板のリングで試合をするのはしんどいそうですね。
カズ しんどいですね(笑)。
近藤 まあ、しょうがない。土肥に関しても、なんとなくリザルトベルト(若手のためのシングルタイトル)を持ったところから変わり始めましたね。試合をどうしたらいいのか。フィニッシュの流れができはじめて、そこから変わってきましたよね。

──社長・副社長としてはタッグの柱ができたことはうれしいでしょうが、レスラーとしては脅威でしょう。
カズ 完璧に2つの目で見てますよね。一つの目(社長)で見たらうれしいに決まってるんですよ。もう一つの目(レスラー)で見たら悔しくて。正反対ですけど、そういうのがありますね。ただ、時代は流れてるけど、(チーム246として)過去の栄光に引きずられるつもりはまったくなくて、新しいものを作っていきたいと思ってるんですよ。過去の246の名前を使うんじゃなくて、新しい246。どんなものを新しく構築していくかは見せていきますので。(土肥熊が246を)昔の人だからという思いで見ているなら、ちょっと違うよと。新しいものだからという感覚ですね。
近藤 246が負けることは彼らにとってもよくないですから。だって僕らに勝ったら彼ら、キャリアがあれぐらい(土肥は5年、熊ゴローが2年)なのに天狗の鼻が伸びきった状態になっちゃうじゃないですか。そういう意味でも倒さないといけないし、倒した方が会社にとってはいいのかなと思いますよ。

熊ゴローの“世界一のダイビング・セントーン”

W-1 9・2横浜文体全対戦カード

「2017 プロレス LOVE in YOKOHAMA」
★9月2日(土)神奈川・横浜文化体育館(3:00)
▼WRESTLE-1チャンピオンシップ(60分1本勝負)⑨<王者>芦野祥太郎VS黒潮“イケメン”二郎<挑戦者>
▼WRESTLE-1タッグチャンピオンシップ(60分1本勝負)⑧<王者組>土肥孝司&熊ゴローVSカズ・ハヤシ&近藤修司<挑戦者組>
▼WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ(60分1本勝負)⑦<王者>アンディ・ウーVS吉岡世起<挑戦者>
▼スペシャル6人タッグマッチ(30分1本勝負)⑥武藤敬司&鷹木信悟&グレート☆無茶VS藤波辰爾&丸藤正道&桜島なおき
▼スペシャルシングルマッチ(30分1本勝負)⑤稲葉大樹VS児玉裕輔
▼UWA世界6人タッグ選手権試合(60分1本勝負)④<王者組>征矢学&NOSAWA論外&タナカ岩石VS河野真幸&MAZADA&火野裕士<挑戦者組>
▼WRESTLE-1リザルトチャンピオンシップ(60分1本勝負)③<王者>立花誠吾VS伊藤貴則<挑戦者>
▼30分1本勝負②頓所隼&皇壮馬VS三富政行&大家健
▼佐藤嗣崇デビュー戦(30分1本勝負)①一VS佐藤嗣崇

W-1夏祭りイベント後とあって甚平でインタビューを受けたカズと近藤

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