夏休みの横浜で起こった暴行事件【1982年8月31日】

岡田球審を追いかける柴田コーチを必死に止めているのが真弓明信
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は8月31日だ。
1982年8月31日、いわゆる「横浜事件」が起こった。
横浜-阪神戦(横浜)の7回表、阪神の攻撃で走者を三塁に置き、藤田平が、大洋の三塁手、石橋貢の頭上に高々とファウルを打ち上げた。強風もあり、石橋はこれを捕球できず、ボールはフェアグラウンドに落ちてからファウルグラウンドを転々。鷲谷亘三塁塁審はファウルと判定したが、これに阪神・河野旭輝コーチが「石橋のグラブに触れている。フェアだ」と抗議。さらに阪神・島野育夫コーチは、駆けつけるやいなや塁審につかみかかり、シャツを引っ張りまわした。
すぐ退場を命じられるも、さらに島野コーチは暴行を続け、柴田猛コーチも加わって、そのまま塁審を追い回し、さらには止めに入った岡田功球審も攻撃。岡田球審は怒りでプロテクターを叩きつけ、審判団はそのまま引き揚げる。一時は没収試合も考えたというが、阪神・安藤統男監督の謝罪もあって2コーチの退場で10分後、試合が再開された。
この事件には伏線があり、4回裏二死満塁で阪神の藤原仁投手がボークを取られ、同点に。この判定に阪神が8分間の抗議をする場面があった。このときの感情のわだかまりが“落球”によって爆発したのだ。
この場面はテレビ中継もされ、鈴木龍二セ・リーグ会長は激怒。島野、柴田両コーチは無期限出場停止処分に(205日で解除)。両コーチは横浜地検に傷害罪で略式起訴され、横浜簡易裁判所は2人に罰金などの命令を出した。
写真=BBM

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