画像: 「1年間、サントリー戦のファーストスクラムを意識」。ヤマハ山本幸輝。

「1年間、サントリー戦のファーストスクラムを意識」。ヤマハ山本幸輝。

大げさではなく、この日のために過ごしてきたという。
「今年1年間、サントリー戦のファーストスクラムを意識してきました。サンウルブズに合流してからも、そう思ってきました」
9月2日、東京・秩父宮ラグビー場。日本最高峰ラグビートップリーグの第3節でサントリーを迎え撃ったヤマハで山本幸輝は、戦前からこう決意していた。
昨季の直接対決の後に日本のサンウルブズの一員としてスーパーラグビーに挑み、日本代表ツアーにも参加。そのプロセスで得た収穫も、「サントリー戦のファーストスクラム」につなげたかったという。
振り返れば昨年12月24日、お互い開幕12連勝同士で迎えた昨季の同カードを24-41で落としている。特に前半15分には、自陣中盤右での自軍ボールスクラムでターンオーバーを許した。
本拠地の静岡・ヤマハスタジアムでのこの80分を受け、先発の左PRだった山本は清宮克幸監督から厳しいレビューを受けた。
「直接的ではないですけど、敗因は僕みたいな感じで。自分自身もそう受け止めていました。スクラムで勝たなきゃ、僕の存在意義はない...と」
当日。序盤からヤマハはスクラムで優勢を保った。特に序盤は、自陣ゴール前右で相手ボールの1本を押し返した。「あそこは、絶対スクラムを押していかなきゃいけない場面だった」。こぼれ球をヤマハの味方が拾い、ピンチを救った。最前列左の山本の述懐。
「技術的な点で言えば、相手よりもいい姿勢で組むために、(組み合う前に)いいセットをする...と。この日のためにというよりは、1年間積み重ねてきたことを出しました。FW8人でいい姿勢で押すため、いい準備ができた。組むまでの流れも組んでからの姿勢もよかった。皆がスクラムにフォーカスできた点がよかった」
山本は後半17分に退くまで、自らの役回りを全う。サントリーで先発したHOの中村駿太に、こう言わしめた。
「厳しいレッスンを受けました。自分たちもプレッシャーをかけに行きたかったのですが、後手を踏んでしまいました」
もっともゲームは、24-27と惜敗。試合終了間際に逆転される様子を見て、代表定着も目指す山本は再確認した。
「最後までプレーを止めないという、ラグビーの基本的なところ(の重要性)があそこで出たかな、と。それを練習から、意識していきたいです。自分のなかで、この試合に向けて準備してきたことはできた。チームとしては負けてしまったけど、前を向いていこうかと思います。レベルアップできるようにやっていきたい」
9日にリコーとぶつかる第4節にも、山本は先発予定だ。今季初となる本拠地・ヤマハスタジアムでのゲームでは、強みをぶつけた先で白星を得たい。
(文:向 風見也)

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