画像: 「伸びのあるボール」「キレのあるボール」とは?

「伸びのあるボール」「キレのあるボール」とは?

ミズノの新しい解析システムの発表会で回転数を計測した三浦大輔氏
先日、ミズノが開発した野球ボール回転解析システム「MAQ(マキュー)」を取材する機会があった。これは専用センサーを内蔵したボールを投げることで、投球の回転数や回転軸、速度が分析できるシステムで来春の販売を目指しているという。
これまでは、曖昧にとらえられていた「伸びのあるストレート」「キレのあるボール」を数字で表すことができるメリットは大きい。当然、回転数が多く、スピンの効いたボールが優れているとされ、球速はそれほどでもないのに、ストレートで空振りが奪える投手というのは回転数が高く、質の高いボールを投げていることが多い。
当日、デモンストレーションを行った三浦大輔氏(元横浜・DeNA)が投げたストレートは球速116キロ、回転数は毎分1800回転(毎秒30回転)を記録した。昨シーズン末にユニフォームを脱いで以来、約1年ぶりの投球だったことを考えればまずまずの数字だったようだ。
一般的にNPBの投手の平均は2200回転ほど。2500回転を超えれば質の高いストレートだと言われる。アメリカで活躍するダルビッシュ有(ドジャース)は2700回転を超え、メジャー最強の右腕と呼ばれるシャーザー(ナショナルズ)は2872回転を記録したとも報道されている。
このように年々、投手が投げるボールの指標として重視されているボールの「回転数」。今季、DeNAの須田幸太が開幕後から打ち込まれた原因の一つがボールのキレ、つまり生命線であるストレートの回転数にあった。
最近ではNPBの球団は「トラックマン」という軍事用レーダーシステムを応用した測定器を本拠地の球場に設置している。二軍で調整が続く須田は「打たれるときのストレートの回転は2250くらい。調子がいいときは2400はある」と言う。そして、中継ぎでフル回した昨季は最高で2485回転を記録した。今ではスピン量を増やす研究、トレーニングも重視され始めている。
投手が投げるボールの球速と合わせて、「回転数」にも注目したい。
文=滝川和臣 写真=BBM

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