画像: 日本で4番を背負う3人の韓国代表LO

日本で4番を背負う3人の韓国代表LO

8月に2017-18シーズンのトップリーグが、9月には下部リーグが始まった。
神戸製鋼コベルコスティーラーズ2年目LO張碩煥(チャン・ソクファン)、クボタスピアーズ3年目LO金昊範(キム・ホボム)のトップリーグ勢、そしてトップイースト・ディビジョン1の横河武蔵野アトラスターズに在籍9年目のLO延権佑(ヨン・グォンウ)。3人はチームで左LOの4番を背負いチームを支える。
張は、9月2日、第3節のクボタ戦から4番で先発した(後半29分まで)。翌4節は先発で80分間ピッチに立ち奮闘。チームは4節終了時点、勝点18でレッドカンファレンス2位につけている。
1991年11月生まれ25歳。193センチ、116キロ。韓国中部の忠北高校でラグビーを始めた。大学は名門、延世大。卒業後は、尚武(軍体育部隊)へ進んだ。昨季は開幕戦から登場し、レギュラーポジションを獲得していた。
今季は、3月中旬から5月にかけて2か月間ニュージランドの強豪チーフスへラグビー留学をした。「パフォーマンスはアップしました。ウエートも20キロ以上重くできるようになった。まだまだフィジカルを出したい。自分が強くならないといけない」と謙虚に語る。
2年目で日本語も上達している。チーム内でのコミュニケーションは困らない。大阪朝高校出身のSH梁正秋がサポートもしてくれる。
クボタ戦(45-7で神戸製鋼が圧倒)では代表の先輩でもある金と対戦した。お互いに意識はした。「二人の時に、『ケガをしないようにしよう』と話しました」。
今年の韓国代表にはニュージランドへ行ったので参加しなかった。「韓国の試合は、映像も見ていないので感想を話せません」と言う。来季に呼ばれたら「行きます」と答えた。
クボタの金は張より1歳上。檀国大から尚武を経てクボタへ。197センチ、105キロのロックは、チームの要に成長し続けている。ヘッドコーチのフラン・ルディケは「セットプレーのキーマンです」と称える。
金は今季開幕節のパナソニックワイルドナイツ戦、4番で先発もわずか8分で退いた。これはバックスの選手が負傷し、アジア枠内でバックス選手と入替したもの。第2節はリザーブで後半開始から。続く3、4節は先発した。
第4節の豊田自動織機シャトルズ戦(9月9日)は、金の動きがさえた。後半20分、織機ゴール前ラインアウト。金はジャンパーでボールを受けると素早く内側へ返し味方のトライにつなげた。27-19でクボタが2勝目をあげた。
「今日はフォワードのセットプレーが良かった。ラインアウトも確実にできた」
クボタは6月17日、18日にモーリシャス共和国で開催された「ワールドクラブ10s」に招待参加した。金はメンバーに入りハーレクインズ、ウェスタン・フォースら強豪と対戦した。「コンディションは充実しています」と語る。ヘッドコーチの期待に「嬉しい。応えたい」。
今春の韓国代表はLOに張と金を欠いていた。穴をベテランの韓建圭(ハン・ゴンギュ。韓国電力)が埋めた。韓は日本戦でもそのペネトレーター(突破役)の姿を見せつけた。「本当は韓をNO8におければ韓国の攻撃力は増した」と韓国関係者は試合会場で二人の代表復帰を願っていたのだ。
横河武蔵野のLO延は今年にかける思いが強い。
2007年、日本協会がアジア枠を導入する1年前に高麗大から横河入りした。トップリーグでもプレーした。2009年から2年間は兵役を送るため帰国し尚武でプレー。11年に横河へ戻って来た。来日から11年になる。32歳になった。横河に入った時は「ゴンちゃん」とチームメートから呼ばれたが、今は「ヨンさん」へ変わっていた。11年間、日本の社会人チームでプレーする現役韓国出身選手はSH金哲元(キム・チョルウォン。近鉄ライナーズ。現在は日本国籍)だけだ。
「ラグビーは今年限りということも考えています。チームは若返りを図っているという事情もあります」と延は胸の内を明かしてくれた。
チームは今季、トップイースト優勝と上部のトップチャレンジリーグ昇格を目指す。
9月10日の開幕戦は日本IBMビッグブルーとの元トップリーグ勢対決となり、横河が73-0で圧勝し、幸先よいスタートを切った。延はリザーブの19番で後半12分に4番と入れ替わり、試合中、タックルを繰り返した。ゴール前ではトライを狙ったが止められた。
延は横河の社員選手だ。「家族もできた。仕事もおもしろくなってきた」。
ラグビーに別れを告げる時がくるまで、韓国代表とチームのために見せたパフォーマンスは変えない。
(文:見明亨徳)
セットプレーのキーマンになったクボタの金(撮影:見明亨徳)
横河武蔵野のLO延(黒のヘッドキャップ)は今年に選手生活をかける(撮影:見明亨徳)

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