画像: 少年A男子200m平泳ぎは宮本(写真)をはじめ、有力選手同士の激しい優勝争いが見られるだろう

少年A男子200m平泳ぎは宮本(写真)をはじめ、有力選手同士の激しい優勝争いが見られるだろう

 競泳の夏季シーズンのラストを飾る国体。スタートリストも公開され、開幕まで2日に迫った。7月の世界選手権でメダルを獲得した選手の出場は大きな目玉だが、ここでは、中学生、高校生らジュニアスイマーたちが繰り広げる熱いレースの見どころを紹介しよう。

 今大会の注目のひとつは、『世界ジュニア組VS.国内組』だ。もちろん、池江璃花子(東京)ら、高校生でもすでに世界選手権代表として活躍している選手たちの泳ぎは楽しみだが、熱き“戦い”という意味ではこちらも負けず劣らずのおもしろさだ。

 8月に米国で開催された世界ジュニア選手権。この大会には高校生の男女13名が出場したが、国体の各レースで、その彼(女)らと“国内組”の対決が見られるのだ。代表選考大会となった4月の日本選手権、5月のジャパンオープンで世界ジュニア選手権代表に選ばれた13名に対し、惜しくも代表入りを逃した選手たちが、世界ジュニア選手権と同時期に開催されたインターハイ、全国JO杯夏季で大きく成長。海外と国内とに分かれて戦ってきたこの世代のトップ選手たちが、今夏、最初で最後のバトルを演じるのがこの国体というわけだ。

 もっとも注目なのが少年Aの男子200m平泳ぎ(高校2、3年生が出場)。ここには世界ジュニア選手権代表の花車優(香川)と大﨑威久馬(神奈川)が出場する。一方の国内組は、春先は不調だったものの元来はこの世代の第一人者でありインターハイを制した宮本一平(埼玉)、さらにはインターハイ3位の平河楓(福岡)、同4位の稲垣大智(大阪)が参戦。実力どおりなら宮本が頭ひとつ抜けてはいるが、花車、大﨑の代表組も簡単に引き下がるつもりはない。ひとつ残念なのは、1年生にしてインターハイ同種目2位、しかも世界ジュニア選手権での花車、大﨑の記録を上回る2分11秒64をマークした林太陽(埼玉)が少年B区分(高校1年生と中学3年生)のため、このレースには参戦しないこと。したがってこのレースは、激しい優勝争いはもちろん、林のこの記録も視野に入れた非常にハイレベルな争いになるだろう。

画像: 世界ジュニアの女子4個メでワンツー・フィニッシュを果たした小嶋(右)と佐々木。少年A女子400m個人メドレーでは、第一人者の牧野の牙城を崩せるか?

世界ジュニアの女子4個メでワンツー・フィニッシュを果たした小嶋(右)と佐々木。少年A女子400m個人メドレーでは、第一人者の牧野の牙城を崩せるか?

 一方の女子は、少年Aの400m個人メドレーに注目だ。7月の世界選手権には200mバタフライで出場した牧野紘子(東京)が、ずっと専門にしてきたのがこの種目。その牧野の牙城を崩しにかかるのが、8月の世界ジュニア選手権でワンツー・フィニッシュを遂げた小嶋美紅(大阪)と佐々木杏奈(神奈川)で、その成長の跡を牧野の前に示すことができるかが見ものだ。小嶋と佐々木は世界ジュニア選手権でともに自己ベストをマーク。その記録は、牧野がインターハイで優勝を飾ったタイムをともに上回った。第一人者の牧野に、波に乗る世界ジュニア組の小嶋と佐々木が一矢報いるか、はたまた200mではあるがインターハイ覇者の新野杏奈(愛知)、インターハイ400m2位の横田早桜(埼玉)が割って入るか、注目である。

 ここで紹介した男子200m平泳ぎ、女子400m個人メドレーは、ともに代表2名がそろって世界選手権の決勝に残るハイレベルな種目である。小関也朱篤と渡辺一平、そして大橋悠依と清水咲子。現在の日本代表、その“跡継ぎ”を占う上でもおもしろいレースとなるだろう。
 文◎桜間晶子

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