早大SH齋藤が存在感。チームは8トライ挙げるも、理想は高く。

早稲田大の安定感あるSO加藤皓己は、鋭いランでも魅せた。また身長186センチのCTB中野将伍は、何度もラインブレイクを披露。LO三浦駿平、1年生NO8下川甲嗣らも献身的に動き続けた。
しかしこの日存在感が突出していたのは、早大2年のSH齋藤直人だった。
9月16日、関東大学対抗戦Aグループが開幕。神奈川・海老名運動公園陸上競技場では、対抗戦Aで昨季2位の早大が、昨季7位の日本体育大を54-20で下して白星スタートを切った。
降りしきる雨の中、早大はSH齋藤、SO加藤のHB団がハイテンポな攻撃を指揮して日体大を揺さぶった。デザインされたアタックを遂行しながら計8トライ。FW・BKが4トライずつスコアした。
ランニングラグビーが信条の日体大も、SO石田一貴キャプテンの多彩なキックを織り交ぜながら対抗。後半20分にはFL渡邉智永が、同28分にはWTB深見柊真がキックパスを捕球してチーム2トライ目。しかし前半の失5トライが響き、トータルスコアで引き離された。
点差の開いた理由のひとつが、SH齋藤のゴールキック。
雨の中で8本中7本を成功させた。
「(プレースキックは)得意なプレーのひとつです。最近は調子が良くなかったのですが、今日はだいぶ入ってくれたので良かったです」
そう語る桐蔭学園出身の二十歳は、今春はジュニア・ジャパンの一員として「ワールドラグビー パシフィック・チャレンジ 2017」に参加。
夏にはU20日本代表に招集されたが、大会直前の負傷により「ワールドラグビー U20トロフィー 2017」 ウルグアイ遠征は不参加だった。
「対抗戦もあったので、大事をとりました」
そうして迎えた大事な開幕戦。
相手や天候は関係なく、自分たちの積み重ねにフォーカスしていた。
「今日は天候うんぬんというよりは、自分たちがやってきたことをやろうという話をしていました」
自身のトライこそなかったが、SH齋藤は精確なパスと好判断、絶妙なチップキックなどで5トライに絡む活躍を披露した。
開幕戦を白星で飾った早大だが、試合後、加藤広人キャプテンは「勝てたという結果だけが収穫です」と厳しい表情。
2002年度のキャプテンとして大学日本一を経験している山下大悟監督も、選手と共にさらなる高み、飛躍を目指す覚悟だ。
「タックルミスも多くて、“きわ”のところで最初に仕掛けることも少なく、非常に不満です。良かったのは後半の最初だけじゃないでしょうか」
早大の次戦は10月1日、栃木・足利市総合運動公園陸上競技場で、青山学院大との対戦。
魂のこもったハードワークと共に、目指す“早稲田ラグビー”を存分に表現したい。
(文:多羅正崇)

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