画像: ドラフトは「一本釣り」こそ、醍醐味

ドラフトは「一本釣り」こそ、醍醐味

ヤマハの157キロ右腕・鈴木は高卒3年目のドラフト1位候補だ
ドラフトの楽しみと言えば「サプライズ」だ。
「2017年の目玉」は歴代1位とされる高校通算111本塁打を放った早実・清宮幸太郎と言われている。1位入札で過去最多である1989年の新日鉄堺・野茂英雄、90年の亜大・小池秀郎の8球団に迫るのではないか、と注目を浴びている。
一方でドラフトは情報戦。清宮で「真っ向勝負」を挑む正攻法もあれば、競合を回避する選択肢もある。昨年は第1回入札で創価大・田中正義(ソフトバンク)に5球団が重複した。一方で、競合回避が“裏目”に出て、桜美林大・佐々木千隼(ロッテ)は「第1回入札なし」というまさかの展開となった。結果的に第1回入札で外した5球団すべてが、第2回で入札するという異例の事態が起こっている。
球団としては「一本釣り」こそが“してやったり”の心境である。昨年はウエーバー順(パ・リーグ最下位)でトップにいたオリックスがいきなり、社会人の即戦力右腕である東京ガス・山岡泰輔を入札して、会場はドッと沸いた。
あくまで結果論だが、田中は未勝利、佐々木は4勝に対し、山岡は先発ローテに定着して8勝と活躍(記録は9月29日現在)。オリックスにとっては、これ以上ない成果を得たのである。
今年のドラフトではJR東日本の左腕・田嶋大樹(佐野日大高)、ヤマハの157キロ右腕・鈴木博志(磐田東高)が社会人の即戦力に該当する。高卒のドラフト解禁は入社3年。昨年の山岡同様、社会人入社以降、着実に成長を遂げてストレートで指名という最高の形で来ている。2人は侍ジャパン社会人代表に選出され、10月2日からはアジア選手権(台湾)が控える。ここにきて、評価はうなぎ上りと言っていい。
実力、知名度を含めて清宮がトップであることは間違いない。しかし、どこのチームも、投手を補強したいのは毎年の流れだ。スター選手は欲しいが、競争は避けたい。もう一度、冷静になって「現実路線」に立ち返るのであれば、田嶋か鈴木にシフトチェンジする方法は十分あり、と言える。“清宮人気”の合間を縫って「一本釣り」を狙う球団はあるはず。しかし、簡単にはいかない気がする。
あくまで予想である。清宮5球団、田嶋3球団、鈴木3球団、そして広島は地元の広陵高・中村奨成で「一本釣り!!」。はたまた、想定外の「サプライズ」はあるのか......。10月26日のドラフト当日まで興味は尽きない。
文=岡本朋祐 写真=中島奈津子

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