日本ハム松本剛の野球哲学と二番打者論

日本ハム打線に欠かせない存在となっている松本。二番打者として新境地を築きつつある
パ・リーグ5位に低迷する日本ハムにあって、2017年シーズン最大の“収穫”と言っていいのが、この男の台頭ではないだろうか。
松本剛、24歳。4月下旬に一軍昇格すると交流戦では打率.396のハイアベレージを残して大ブレーク。その後は二番打者に定着して、いまや栗山野球に欠かせないキーマンの1人して輝きを放っている。
先日、そんな新進気鋭の若きバットマンに話をじっくり機会があった。そこでつむぎ出された1つひとつの言葉の中に彼がなぜこれだけの結果を残せるようになったのか、その理由の一端を感じることができた。中でも興味深かったのが、彼の二番打者論だ。
バントや進塁打はもちろんのこと、松本が打席の中で最も重要視しているのは、いかに相手にストレスを与えられるか──。現在の日本ハムは一番に西川遥輝、三番には得点源である大谷翔平がラインナップに並ぶことが多い。その間に挟まれる松本に求められるのは進塁打であり、チャンスメークだが、それだけではなく、相手にいかに精神的にもダメージを与えられるかに心血を注いでいるという。
「僕が初球で簡単にフライを打ち上げるわけにはいかない」と1球の見送り、1球のファールにとことんこだわり、相手に少しでもダメージさえ与えられれば自分はアウトになってもいい──と思いながら日々の打席に立っているという。野球は数字のスポーツと言われるが、その一方で“数字や結果に表れない貢献”というのも確かに存在する。それを打席で体現しているのが松本であり、栗山監督が二番で彼を起用し続けていることがその何よりの証明でもある。
僕は二番打者に向いている──。プロ6年目で自分の居場所をつかみ、新境地を切り拓きつつある24歳。その成長物語はまだプロローグにすぎない。そんな期待感がいまの背番号12には漂っている。
文=松井進作 写真=高原由佳

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