画像: 阪神・竹安大知の勝負はここからだ!

阪神・竹安大知の勝負はここからだ!

トミー・ジョン手術を受け、活躍した投手は少なくない。その一人になるため竹安は台湾のウインター・リーグでステップアップを目指す
桑田真澄氏に以前、トミー・ジョン手術後のヒジについて話を聞いたとき「自分の腱とはいえ、違う場所から移植しているので、いままでの右ヒジとは違う感覚でした」と語っていた。「その感覚、すごく分かります」と即座に答えたのは竹安大知だった。
2014年の冬にトミー・ジョン手術を受け、翌15年秋のドラフトでに阪神から3位指名を受けて入団した。その1年目はリハビリの途中であった。トミー・ジョン手術後からの厳しいリハビリを乗り越え、約1年半で復帰する(各投手の状態によるが)。昨年はその実戦を積む時期だった。
これまた桑田氏だが「自分の中で新しくなったヒジの感覚や、試合後の状態を見ながらやっていって、本当に自分のヒジにならないと、完全復帰とは言えません。私は実戦では約1年かかりました」。昨年の竹安もやはり安定した投球とは程遠く、納得の球を投げられたと思ったら、次の投球では力のない球を投げる、ということもあった。
その中でも「新しい感覚を1日でも早くつかみたい」と元のヒジの感覚を捨てて、ニュー竹安を作り上げていった。そして今季、二軍で先発を任され20試合に登板。投球回数では二軍投手チーム最多となる78回1/3(5勝4敗)を投げ切った。つまり、新しいヒジの感覚をつかんだ結果の成績だった。
そんな努力を惜しまなかった竹安に「野球の神様」はプレゼントを与えた。10月5日の中日戦(甲子園)。7回表、1対1の同点で一軍デビューのマウンドに上がり、しっかりと三者凡退に抑える。その裏、打線が勝ち越しに成功し、2対1で勝利。プロ初登板初勝利を飾ったのだ。
「シーズンオフが大事になってくると思うので、そこでアピールして来年は一軍で投げられるようになりたい」と初のお立ち台で、うれしさの中、すでに前を見ている竹安。11月25日から台湾で行われる「2017アジアウインターベースボールリーグ」のNPBウエスタン選抜にも選出された。一昨年は岩貞祐太が活躍し、翌年に2ケタ勝利を挙げる活躍を見せた。昨年参加した中継ぎの石崎剛は、今年後半に一軍で中継ぎとして貴重な活躍を見せた。阪神投手にとっては活躍のきっかけになるこのウインター・リーグ。
竹安もここで、安定した投球を続け、ヒジの強さもアピールし、来年こそは開幕一軍を目指していく下地にしたい。藤浪晋太郎、大山悠輔、北條史也、小野泰己、福永春吾、長坂拳弥、そして竹安大知。今後、阪神を支えていくであろう1994年組。彼らの中で、キラリと光る存在となっていってほしい。
文=椎屋博幸 写真=前島 進

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