画像: 仲間を鼓舞するエンターテイナー。逆境で光るコカ・コーラ築城昌拓。

仲間を鼓舞するエンターテイナー。逆境で光るコカ・コーラ築城昌拓。

後半途中からピッチに飛び出して、人一倍声を張っていた。
10月21日、ジャパンラグビートップリーグは第9節の6試合をおこない、東京・秩父宮ラグビー場ではNTTコムが76-7でコカ・コーラに勝利。
強力スクラムからペナルティトライを奪うなど11トライを奪取したNTTコムが、今季第9節までの最多得点(76点)&最大点差(69点)で今季5勝目を挙げた。
コカ・コーラで12年目を迎えたWTB築城昌拓が登場したのは、そんな試合の後半7分だった。試合前から降り続いていた雨は止まず、チームは45点のビハインドを背負っていた。
「最初行こう! リスタート!」
それからチームを鼓舞する築城の声が、雨天の聖地に響き続けた。
2006年から約6年にわたって7人制日本代表としてプレーし、同代表キャプテンも務めたセブンズのスペシャリスト。
福岡西陵から福岡大に進んだ34歳は、15人制ではパワフルなウイングとして活躍してきた。
しかし第8節・豊田自動織機戦(10月14日/静岡・エコパスタジアム)では、センターとして先発出場。これが長い楕円球人生で初めての経験だったという。
「センターは初めてだったんですよ。『12番もやってみろ』みたいな感じでした。(ラグビー歴は)小学校5年生くらいからなので、24年目で初めて、公式戦でセンターで出ました」
日本代表キャップホルダーの両センター、ティモシー・ラファエレ、ウィリアム・トゥポウが調整に回る中、強靭な足腰を持つ築城に出番が回ってきた。
「(12番は)チームを動かさなければいけないので、僕のせいですね。かなりの責任を感じています」
7-47で今季初勝利を逃した豊田自動織機戦をそう振り返った築城だが、チームの未来に話が及ぶと、「自分たちの課題をすこしでも克服して、相手のスキを見つけて狙っていきたいです。絶対勝てない相手はいないと思うので」
人気者らしく、明るく前向きだった。
チームの公式動画、イベントなどで名司会者ぶりを披露しているエンターテイナー。
そのタレント性でピッチ外でも重宝される存在だが、築城にとっては馴染みのある仕事でもある。
「もともと人前でしゃべるのが好きで、小学校の頃から委員長とかよくやっていました。中学校では学級委員の集まりの長。高校ではキャプテンとかしかやっていませんが――、学部祭の実行委員長をやったり」
盛り上げるのは築城の十八番だ。
チームはこれから約1か月のトレーニング期間を経て、トップリーグ再開後の12月に今季初勝利を目指す。再開後の第10節は、熊本・えがお健康スタジアムでトヨタ自動車と、第11節ではヤマハ発動機と対戦する。
手強い相手が待ち受けるが、コカ・コーラには築城昌拓がいる。
チームがどんな逆境に遭ったとしても、
「リスタート!」
きっと頼もしい声がピッチに響く。
(文:多羅正崇)

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