画像: スーパーライト級の初代日本ユース王者となった平岡アンディ

スーパーライト級の初代日本ユース王者となった平岡アンディ

藤木邦昭[ボクシング・マガジン]

 日本スーパーライト級14位にランクされる平岡アンディ(大橋)は11月11日、後楽園ホールで小林孝彦(TEAM 10 COUNT)と日本ユース初代王座決定トーナメントの決勝戦8回戦に臨み、5回1分50秒TKO勝ちした。

 身長180cmのサウスポー、平岡はその長いリーチを活かしたロングレンジからの攻撃と懐の深さが厄介なボクサーだが、この日の相手、小林は初めて自分を上回る183cmの長身。しかも徹底した待機戦法に出たため、平岡は前に出ざるをえなくなり、その出端に思い切り右ストレート、左フックとカウンターを合わせられ、苦戦を強いられる。4回終了時点で2者が40-36のフルマークで小林を支持していた。ところが5回に入ると平岡は「リングサイドの井上尚弥のアドバイスを受けて」接近戦に持ち込み、右フックで一気に形勢を逆転。ダウンを奪った後のラッシュでストップに持ち込んだ。

 これで平岡はデビュー以来、無傷の11連勝(8KO)をマーク。同時に初めてのベルトも獲得した。「ユースは通過点に過ぎない」と言いながらも、試合後は「意識していないようで、しちゃっていたかも」と、複雑な思いを振り返った。不本意な内容への反省から敗者のような顔をしていた平岡だが、これで8人目の日本ユース王者となった。

 日本ユース王座とは、24歳以下のA級ライセンス保持者で争うタイトル。今年から日本プロボクシング協会の要請で新設され、まだ日本ボクシングコミッションの正式な認可こそ得ていないが、8月22~23日にかけてフライ級からライト級まで7階級の決勝が行われた。これに平岡が加わったわけで、8人の初代チャンピオンの顔ぶれは次のとおり。

フライ級 中谷潤人(M.T) 13勝(10KO)無敗
スーパーフライ級 山下賢哉(白井・具志堅スポーツ) 11勝(8KO)3敗
バンタム級 武田 航(角海老宝石) 11勝(5KO)1敗1分
スーパーバンタム級 水野拓哉(松田) 12勝(11KO)1敗1分
フェザー級 溜田剛士(ヨネクラ) 15勝(13KO)3敗2分
スーパーフェザー級 三瓶数馬(協栄) 13勝(4KO)4敗
ライト級 富岡 樹(REBOOT) 5勝(1KO)無敗
スーパーライト級 平岡アンディ(大橋) 11勝(8KO)無敗

画像: 初代ユース王者たち。前列右から中谷、山下、武田、後列右から水野、溜田、三瓶、富岡

初代ユース王者たち。前列右から中谷、山下、武田、後列右から水野、溜田、三瓶、富岡

 いずれも近い将来に日本タイトルを狙ってほしいホープたちばかり。新設タイトルというとファンの反応は冷たいが、日本ユース王座に関してはカードも興味深いものが多く、マッチメイクが難しい有望選手にとっては、新人王や最強挑戦者決定戦と並ぶ好企画と捉えたい。

 ライト級の富岡は、すでに初防衛に成功。さらに正式決定ではないが、そのリングで“湯場ジュニア”海樹(都城レオ)から挑戦状を叩きつけられた。
「(湯場は)弱いタイ人とばかりやってるので、僕とやるのは早い」と富岡が言えば、湯場は「この口だけのチャンピオンを黙らせます」と応戦。早くも盛り上がりを見せている。このタイトルをからめて、若手同士の好カードがどんどん実現していけば面白い。

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