東京・新宿区の御苑サウンドで11月24日、ボクシング芸人、やすおかだいごさんがMCを務める『拳闘芸人トークライブ』が開催された。
 トークのお相手を務めたのは、今年、惜しまれながら現役を引退した内山高志さん(38歳)。開催前から大反響で、当日会場に居合わせたラッキーな方々が、口々に「最高に楽しかった」と大興奮している様子を見聞きし、やすおかさん自身に、ライブ前後の様子を伝えていただこうと、手記を依頼した次第である。

文/やすおか だいご 写真/山口裕朗

 3年ぶり4回目となる今回のゲストは、元WBA世界スーパーフェザー級チャンピオンの内山高志さん。実は2年ほど前から内山さんを呼びたいと思っていたけれど、なかなかタイミングが合わず、今年、引退されることになって数ヵ月が経ったので、ようやくオファーを出すことができた、という次第。
「断られたらどうしよう……」と心臓をバクバクさせながら電話をかけてみると、快く承諾していただき、胸を撫で下ろした。

 打ち合わせは1度のみ。
「やすおかさんのやりたいライブをしましょう。基本的にNGはないです」と、わずか15分で終わった。
 多くのボクサーと同様、ライブの運営をしていく上で苦労するのがチケットの手売り。できるだけ費用をかけないで一気に売りたいと思い、チケット発売開始の日にちには気を遣った。

 ライブの開催が決定したのは10月1日。ただ、告知は村田諒太選手の世界戦(10月22日)が終わった2日後の24日と決めていた。
「村田選手は絶対に世界チャンピオンになる。ボクシングファンの熱が冷めないうちに告知しよう」という作戦だった。
 ブログやボクシング・マガジンのFacebookなどウェブでの告知。そして思惑は見事に的中した。チケット予約開始から3時間で、用意した45席は完売。追加した7席も売れてキャンセル待ちも出た。

内山さん入場! 現役を辞めても、オーラ発散

みんなで乾杯! で幕開け

 今回のライブで実現させたかったことがふたつ。
 ひとつは、ライブ中の写真と動画の撮影を全面的に解禁とし、お客様にはSNSで拡散してもらうこと。そうすることで、事情があって今回ライブに来られなかった人にもライブの雰囲気を味わってもらえる。さらに協力してもらうことでライブの一体感を出すことが目的だった。

 そして、もうひとつは、お客様全員が内山さんとの2ショット写真を撮れて、サインをもらえること。ライブ終了後、一人ひとりに丁寧にサインを書いて笑顔で対応してくださった内山さんの懐の深さと男気にただただ感謝するばかりだった。

ライブ終了後、一人ひとりに丁寧にサインや写真撮影に応じる。ファンを大切にする姿も、内山さんの人気が高いゆえんである

 前半のトークでは内山さん自らが選ぶベストバウト1位と2位を発表。1位がホルヘ・ソリス戦、2位がジョムトーン・チューワッタナ戦。ジョムトーン戦を2位にした理由が、「早いラウンドでKOしたから」には驚かされた。そして、事前にアンケートを取り、1位2位を順番どおりに当てたお客様に、内山さんの私物をプレゼントしたのだが、正解者はなんと1名! 内山さんが数日前までジョギングで使っていたというG-shockが手渡された。

 後半は、コンビを組んでいた佐々木修平トレーナーに出演してもらい、ミット打ちを披露。7割の力で打ったと言うが、日本人世界王者歴代No.1のKO率を誇る、迫力のあるコンビネーションを目の前で見たお客さんたちは皆堪能した様子。
 気心の知れた佐々木氏を交えたトークは盛り上がりを見せ、ふたりの絆の深さを実感した。

画像: 抑え気味といいながらも、ド迫力のミット打ちに会場大興奮!

抑え気味といいながらも、ド迫力のミット打ちに会場大興奮!

 質問コーナーでは「12月に行われるロマチェンコ対リゴンドーの展望を聞かせてください」というマニアならではの質問も飛び出した。 

内山さんも非常にリラックスしていて、終始笑顔が絶えなかった

 最後に、やりたかった企画「内山高志はボクシングゲームでも強いのかを検証する」。懐かしのファミコンゲーム、『ファミリーボクシング』(1987年に発売)を内山さんにプレイしてもらった。操作は単純とはいえ、間合いを詰めながらタイミング良く攻撃ボタンを押さなければならないのだが、初めてコントローラーを手にしたとは思えないほど上手に操作していて、観客は本物の試合を見ているかのように、内山さんに声援を送った。

画像: 内山高志はゲームでも強かった!

内山高志はゲームでも強かった!

 ライブの最後には、今後の日本のボクシング界への提言として「日本人ヘビー級世界王者の誕生を期待している」と口にしたのは意外だったが、世界チャンピオンの中でも常に最強を目指していた内山さんならではと感じさせられた。
 瞬く間に2時間半が過ぎた。芸人であるがゆえ、どうしてもお客様の笑いという反応がないと不安になってしまうのだが、ライブ終了後に直接感想を言ってもらったり、SNSやメールを通して喜びの声を聞くことができ、本当に開催して良かったと思う。
 個人的なことだけれど、やはり人前に出て話すのが好きだ。年に1度は開催したいと思っている。次回は東京でなく大阪でやってみるのも面白いかな。

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