箱根駅伝出場各校のエントリー選手から各チームの展望をする第3弾は、前回2位の東洋大。エントリーメンバーを見ればわかるように、大きな変革の年となりそうだ。

4年生のエントリーが1名だけ

東洋大エントリー選手一覧
氏名(学年) 10000m   ハーフ
小早川 健4 29:08.58  1:03:04
小笹  椋3 29:12.05  1:04:14
中村 拳梧3 30:27.92  1:03:43
山本 修二3 28:50.64  1:02:56
相澤  晃2 28:44.19  1:02:05
今西 駿介2 14:08.91★ 1:03:42
定方  駿2 30:08.92  1:05:16
土壁 和希2 29:46.26  1:06:30
中村  駆2 29:20.87  1:05:10
渡邉 奏太2 28:59.77  ――
浅井 崚雅1 30:06.62  1:03:37
大澤  駿1 29:42.87  ――
田中 龍誠1 30:14.13  ――
西山 和弥1 28:44.88  ――
野口 英希1 15:07.56★ 1:05:48
吉川 洋次1 28:53.51  ――
    平均 29:27.23  1:04:11
(タイムは箱根駅伝チームエントリーの際に記載された10000m、ハーフマラソンの自己ベスト、★印が付いているものは5000m、20㎞のもの。平均は★の記録を除く)
 前回大会は当時の4年生4人、3年生4人、2年2人という上級生中心の布陣で臨み、2位という成績を残した。エースの服部弾馬(現・トーエネック)らは卒業したが、当時の3年生、つまり現在の4年生を中心に今回は挑むと、シーズン前は思われていた。
 しかし、酒井俊幸監督は三大駅伝初戦の出雲駅伝から下級生を中心とした布陣で挑み5位。続く全日本大学駅伝も3年生2人、2年3人、1年生3人と4年生を起用せずに5位に入った。
 もちろん、常勝が義務付けられるチームからすれば結果自体は納得のいくものではなかったが、手応えを得ているのも確かだ。4年生のエントリーは前回10区を走った小早川健のみで、前回9区区間賞の野村峻哉らは外れた。それでも箱根で戦える目途は立った。

画像: チームを支えるは山本修二。結果を残し、エースの座をつかめるか(写

チームを支えるは山本修二。結果を残し、エースの座をつかめるか(写

画像: 山本とともにチームの中心となった相澤晃。良い流れを作って三強崩しの布石を打ちたい(写真/宮原和也)

山本とともにチームの中心となった相澤晃。良い流れを作って三強崩しの布石を打ちたい(写真/宮原和也)

“候補”の肩書きは外れるか

 今季のチームの屋台骨を支えているのは山本修二だ。前回はエースが集う“花の2区”で区間11位だったが、今季は関東インカレ1部ハーフ2位、10000m7位、日本インカレでも5000m8位と結果を残すと、駅伝シーズンに入っても出雲3区区間2位、全日本4区区間2位と好走した。
 ただ、酒井監督は決して山本のことをエースと呼ぶことはせず、真のエースとなるべく結果を求めている。前回同様2区が有力だが、他に2区を任せられる選手が出てくれば、山上り5区の起用もあるかもしれない。東洋大の5区といえば2代目山の神と呼ばれた柏原竜二さんが真っ先に思い浮かぶが、2014年には当時のエースである設楽啓太(現・日立物流)が5区を走り区間賞を獲得し、優勝へと導いたこともある。山本がエースと呼ばれるためには、2区にせよ、5区にせよ、区間賞が求められるのだろう。
 山本と共にチームを支えるのは2年生の相澤晃、1年生の西山和弥だ。相澤は全日本の1区で区間賞を獲得し、勝負強さを見せただけに、箱根でも1区で流れを作る重要な役割を担いそうだ。西山は日本インカレ10000mで日本人トップの3位に入った期待のルーキーで、全日本でも3区で区間3位とまとめた。これに全日本2区区間2位の渡邉奏太、全日本の最長区間である8区で4位と健闘した吉川洋次と、主力は青山学院大、神奈川大、東海大の三強にも見劣りしない布陣となった。
 最大の課題は山上り5区と山下り6区の特殊区間をどう乗り切るか。箱根の山を攻略することができれば、駅伝主将の小笹椋、唯一の最上級生の小早川が控える復路で三強崩しも見えてくる。
「ここ9年、箱根駅伝は3位以内。今年は10年の節目の年です。最低でも3位以内、そして王座奪還を狙った東洋らしい攻めの駅伝を目指していきたい」と壮行会で語った酒井監督。常勝・鉄紺軍団復活の狼煙が上がる。

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