箱根駅伝のチームエントリーから大学別に展望する9校目は前回5位で、11月の全日本大学駅伝を制した神奈川大だ。20年ぶりの三大駅伝制覇に勢いに乗る今、万全のオーダーが組めれば、優勝も見えてくる。

文句なしのエントリー

神奈川大エントリー選手一覧
大塚  倭4 28:59.65 1:03:12
枝村 高輔4 29:30.59 1:05:41
秋澤 啓尚4 29:56.83 1:03:35
鈴木 健吾4 28:30.16 1:01:36
鈴木 祐希4 28:52.99 1:00:34★
西田 秀人4 29:30.64 1:05:15
大川 一成4 29:15.83 1:01:04★
大野 日暉4 29:18.49 1:03:15
田中 翔太3 29:59.87 1:04:39
多和田涼介3 29:04.58 1:05:29
山藤 篤司3 28:25.27  59:58★
荻野 太成2 29:17.50 ――
越川 堅太2 29:13.61 1:01:07★
宗  直輝2 29:16.83 1:04:08
安田 共貴2 29:26.20 1:04:46
北﨑 拓矢1 30:38.42 1:05:29
    平均 29:19.84 1:04:17
(タイムは箱根駅伝チームエントリーの際に記載された10000m、ハーフマラソンの自己ベスト、★印が付いているものは20㎞のもの。平均は★の記録を除く)
 10月の出雲駅伝はエースの鈴木健吾が故障を抱えながら台北ユニバーシアードなどに出場した影響もあり、走り込み不足で回避したものの6位という結果を残した。そして11月の全日本大学駅伝では見事な駅伝で最終8区の鈴木健に2位でつなぐと、エースが堂々たる走りで先行する東海大を逆転し、20年ぶりの全日本制覇となった。
 今回のエントリーも前回の経験者と今季の出雲と全日本の出走者はしっかりと名を連ねた。さらには在籍するすべての4年生がメンバー入り。下級生は心強く感じていることだろう。
 前回大会で5位に入ったとき、大後栄治監督は「使える選手は10人ギリギリだった」と話していた。そして今回も「使える選手は10人だけ」と話しているが、そう額面通りに受け取るわけにもいかない。今季の躍進の理由は、チーム全体が力を付けたからだ。チームの目標は往路優勝、そして総合3位以内だが、総合優勝を狙う資格は十分にある。

鉄板の1、2区でリードを奪え!

 前回、2区を終えた時点でトップに立ったその2人が、そのまま残る。前回1区を走り鈴木健の2区区間賞をお膳立てした山藤篤司は、今季の駅伝でも、出雲ではトップから2秒差、全日本ではトップから5秒差と、1区の役割を完ぺきにこなした。山藤-鈴木健ラインでスタートダッシュを決めるだけではなく、できるだけ後続に差を付けたい。3区にも前回経験者で今季、急成長を遂げ全日本5区区間賞を獲得している越川堅太がおり、ここまでは前回と同じオーダーが有力だ。
 注目は前回大会から距離が延び、準エース区間とも呼ばれるようになった4区だが、鈴木祐希が有力だ。鈴木祐は前回、山下りで6区区間4位と結果を残したものの、決して下りが得意と言うわけではない。かねてから大後監督が「本当は平地で使いたい」と話していた走力を生かし、往路優勝へのキーマンとなりそうだ。山上り5区は3000m障害の関東インカレ2部2連覇中で本人も希望している荻野太成か。十分に往路優勝を狙えるメンバーが揃った。
 復路は鈴木祐が4区に回った場合、誰が6区を担当するのかということになるが、全日本6区区間4位で優勝に大きく貢献した安田が候補か。残る区間にも世界クロカン代表の大塚倭、大野日暉の2人に、3年連続で箱根を経験している大川一成が控える。20年ぶりの箱根総合優勝へ向け、あとは前回同様、万全の準備をするだけだ。

画像: 全日本大学駅伝優勝のゴールテープを切った鈴木健。前回に続き今回も2区区間賞獲得成るか(写真/椛本結城)

全日本大学駅伝優勝のゴールテープを切った鈴木健。前回に続き今回も2区区間賞獲得成るか(写真/椛本結城)

画像: 1区のスペシャリストになりつつある山藤(写真/椛本結城)

1区のスペシャリストになりつつある山藤(写真/椛本結城)

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