箱根駅伝のチームエントリーから大学別に展望する10校目は、前回14位の拓殖大。前回経験者を7名擁する今大会は、史上最高位となる6位以内を狙う。

史上最高のチームに

拓殖大エントリー選手一覧
氏名(学年)    10000m   ハーフ
苅田 広野4    29:34.85  1:01:00★
西  智也4    28:45.44   59:51★
土師 悠作4    29:38.68  1:01:10★
長田悠太郎3    29:47.75  1:05:38
硴野 魁星3    29:40.61  1:01:29★
白髪 大輝3    30:09.53  1:01:06★
鈴見 侑大3    29:34.07  1:01:08★
戸部 凌佑3    29:34.46   59:48★
馬場 祐輔3    28:43.72  1:00:29★
W・デレセ・タソ3 28:19.16   59:10★
赤﨑  暁2    29:16.04   59:53★
中井 槙吾2    30:07.96  1:00:52★
藤井 拓実2    30:31.60  1:02:17★
石川 佳樹1    29:22.57  1:09:40
清水 崚汰1    29:44.01  1:02:04★
吉原遼太郎1    29:43.70  1:05:46
    平均     29:32.13  1:07:01
(タイムは箱根駅伝チームエントリーの際に記載された10000m、ハーフマラソンの自己ベスト、★印が付いているものは5000m、20㎞のもの。平均は★の記録を除く)

 予選会は5位通過だったが、余力を残していた感もある。前回2区で区間2位のW・デレセ・タソが右足首の負傷を抱え、本調子ではなかった。ペースを抑えながら走ったデレセは全体50位となる1時間00分41秒にとどまりながら、主将の西智也以下、戸部凌佑、赤﨑暁の3名が59分台をマーク。5年連続39回目の出場を決めた。
 例年、ロードシーズンに入って力を発揮するチームであり、じっくり走り込んだ夏合宿を経て、着実にチームの底上げを図ってきた。百戦練磨の岡田正裕監督をして、「史上最高のチーム」と言わしめる陣容を整えている。実際、11月下旬から12月にかけて、エントリー16名中12名が10000mの自己ベストを更新していることからも好調ぶりがうかがえる。

画像: 3度目の箱根路となる主将の西。序盤の起用が濃厚で、チームに流れを呼び込む走りを期する(写真/小山真司)

3度目の箱根路となる主将の西。序盤の起用が濃厚で、チームに流れを呼び込む走りを期する(写真/小山真司)

画像: 前回2区区間2位のデレセ。岡田監督は「前回以上の走りができるはず」と全幅の信頼を寄せる(写真/小山真司)

前回2区区間2位のデレセ。岡田監督は「前回以上の走りができるはず」と全幅の信頼を寄せる(写真/小山真司)

往路5番以内を狙う

 今大会では過去最高位の6位以内を目標に掲げており、岡田監督は往路で5番以内にくらいつき、復路でどれだけ粘れるかというプランを描く。往路の布陣はほぼ固まっており、1区と3区には西か馬場祐輔、2区にデレセ、5区には前回の経験者である戸部の起用を指揮官は明言している。4区は進境著しい赤﨑が濃厚か。
 前回は2区で総合4位につけながら、3区での出遅れが最後まで響く形となった。その要因として、岡田監督自身が選手層の薄さを認めていたが、今回は違う。往路に主力をつぎ込めるのも戦力の充実を裏付ける。硴野魁星、白髪大輝ら3年生が頭角を現し、2年生の中井槙吾も安定した力を発揮している。さらに、前回7区を走った苅田広野のエントリーメンバー入りも朗報だ。今季は体調不良に苦しんだが、12月の10000m記録会で29分34秒85と調子を上げつつある。
 前回経験者が7名残り、その経験値は無視できない。デレセという大砲頼みのチームから脱却しつつあり、岡田監督の思惑どおり、往路の展開次第では波乱を起こす可能性は十分にある。
(文責/陸上競技マガジン編集部)

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