バントシフトの穴を突く戦術

 1月10日、日本高校野球連盟は第90回記念選抜高校野球大会の運営委員会を開き、今春のセンバツ大会から導入することが決まっていたタイブレーク制の運営方式を決定した。

 延長12回を終えて引き分けだった場合、延長13回は無死一、二塁から始め、打順は継続打順となる。延長12回の攻撃が九番で終わった場合、13回の先頭打者は一番から。二塁走者には八番打者、一塁走者には九番打者が入る。

 また、この日の運営委員会ではセンバツ大会の導入とともに、夏に行われる選手権大会とそれに準ずる地区大会、春秋の地方大会、地区大会でも採用されることも決まった。

 無死一、二塁から始まる先攻チームの攻撃では一死二、三塁をつくる確かな戦術を構築することが迫られる。バントを用いることが常道だが、守備側もそれを防ごうと極端なシフトを敷く可能性が高く、その場合への対応力まで考えて攻撃の質を高めたい。

 2016年のセンバツ1回戦、大阪桐蔭対土佐でこんなシーンが見られた。6回無死二塁、3点をリードした大阪桐蔭がカウント2ボールからくり出した一手はセオリー破りのバスターエンドラン。「遊撃と一塁が、大きく動いていたので」と西谷浩一監督はバントシフトの穴を突いた。

画像: カウントが2ボールとなる過程で遊撃手の動きを見極める

カウントが2ボールとなる過程で遊撃手の動きを見極める

画像: 遊撃手の動きにより大きく空いた三遊間に強引にでもゴロを転がす

遊撃手の動きにより大きく空いた三遊間に強引にでもゴロを転がす

 二塁に走者を置いたバントシフトでは遊撃手が二塁牽制の動きで走者をベースに引き寄せ、一塁手がチャージをかけて、二塁手が一塁カバーに動くのが一般的。極端な例では三塁手までチャージし、遊撃手が三塁ベースカバーに入る例まである。そうした動きには必ず穴が生じる。それを見極めた王者の戦術には見倣える部分が多くある。

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