J1監督が認めた得点感覚

2017年10月7日、流通経済大のエースストライカーとして関東大学リーグの日体大戦に臨み、全力でピッチを駆け回った後だった。中野雄二監督に呼び出されると、加入が内定している仙台からルヴァン杯準決勝第2戦の出場を打診されたことを知らされた。

「お前はどうしたい?」

少し考えた後、はっきりと口にした。

「行きたい気持ちはあります」

すぐに試合の準備を整え、その日の夜にはチームに合流した。

準決勝の舞台は、誰でも立てるものではないと自分に言い聞かせていた。正直、肉体的な疲労はあったが、このチャンスは逃したくなかった。
すると、後半途中の83分、1点を追う展開で出場機会がめぐってきた。

「点を取るしかない」と気合を入れてピッチに入ると、巧みに裏へ抜け出してシュートを放つ。ゴールこそ奪えなかったが、得るものはあった。
「詰めの甘さが出た。来季からJリーグを戦う上で、良い経験になった」

それでも、タイミング良く飛び出すスピードは光るものがあり、連戦でも動けるタフな一面を見せた。仙台の渡邉晋監督は、非凡な得点感覚も高く買っている。
「ゴールへ向かっていく姿勢がいい。ストライカーとしての素質だろうね。あれはなかなか教えられるものではないから」

7月22日にはすでに、リーグ中断期間中に行なわれたプレシーズンマッチの神戸戦でPKによるゴールを挙げ、チームメイトへの「挨拶」も済ませていた。

翌シーズンのJ1開幕まで約3カ月後。大学サッカー界に身を置きながらも、自らの課題を見つめ、着々と準備を進めた。高円宮杯U−18で日本一に輝いた流経大柏高の同期で、ひと足早くプロデビューを果たした青木亮太(名古屋)、小泉慶(柏)らとの対戦も楽しみにしている。

 
文◎杉園昌之
 

ジャーメイン良[流通経済大4年/FW]
ジャーメイン・リョウ/1995年4月19日生まれ。神奈川県出身。流経大柏高時代に高円宮杯U-18優勝に貢献した。流通経済大では全日本大学選抜に選出。父がアメリカ人、母が日本人。182cm、75kg

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