注目が集まる大久保と齋藤の決意表明

昨季のJ1王者、川崎フロンターレが1月21日、川崎市のカルッツ川崎に1808人のファン・サポーターを集め、新体制発表会見を行なった。

音楽のライブなどの催し物もあり、川崎Fの新体制発表はファン・サポーター向けのイベントそのもの。にぎやかな雰囲気の中で、大卒新人2人を含む7人の新加入選手が登壇すると、会場は大きく盛り上がった。

ロシア・ワールドカップイヤーにあやかり、コサックダンスで迎えられた大久保嘉人は、1年ぶりにFC東京から復帰。ファン・サポーターからは温かい拍手が送られ、終始笑ってあいさつを行った。

「昨季もフロンターレの試合は、ほぼ見ていた。外に出て、やっぱりフロンターレが好きだと思った。自分もタイトルを取りたい」と熱い思いを口にした。愛着ある背番号13は空いていたが、今季から札幌へレンタル移籍した三好康児の番号だからとあえて避け、「1+3で4番にした」と心機一転、シーズンに臨む。

横浜FMの象徴的な存在だった齋藤学は川崎Fのユニフォーム姿で現れると、ひと際大きな拍手で迎えられた。壇上では緊張した面持ちでマイクを握り、「このチームで4冠を目指したい。ケガ(右ヒザじん帯)を早く治して、フロンターレの力になりたい」と力強く誓った脇役ではなく主役に!

下田「(自信がなければ)来ていない」

日本代表クラスの2人が注目されるなか、虎視眈々とレギュラーの座を狙っているのが、湘南から完全移籍で加わった下田北斗だ。予想していなかった移籍話に驚き、1週間悩んだという。生まれ育った湘南を離れることにためらい、地元のチームで結果を出せていなかったことも歯がゆかった。それでも、レギュラー争いがより厳しいところで挑戦することを決意。

「チャンピオンチームからオファーをもらえたのは光栄。湘南で学んだハードワーク、気持ちを込めて戦うところを見せたい」と意気込んだ。

専修大時代に関東大学リーグ3連覇を果たしたときの同期、長澤和輝(浦和)の活躍も刺激になっている。旧友は昨年、日本代表デビューを飾り、ACL優勝も経験。最近も一緒に食事に出かけ、ゆっくりと話し込んだばかり。「大学時代からずっと先を行かれている。負けてはいられない」。プロ5年目を迎えるが、いまだピッチの上で顔を合わせたことはない。「今年、やっと一緒に戦えるかもしれない。すごく楽しみ。絶対に勝ちたい」と言葉に力を込めた。

まずはチーム内のポジション争いに勝つこと。新チームへの適応など、越えるべき壁が多いことは自覚している。それでも、自信はある。「そうじゃないと来ていない」ときっぱり。川崎Fのスタイルとも相性はいいはず。パスワークで崩していく形は、大学時代から体に染み付いている。テンポよくパスを散らし、一発で局面を変える左足のキックは本物だ。26歳となり、ようやく最大限に個性を生かせるチームでチャレンジできる。プレーは派手ではないが、スカウトらの玄人を唸らせてきたゲームメイク力の評価は高い。

新体制会見では大久保と齋藤ばかりに黒山の人だかりができているのを横目で見て、「僕はもういいですよね」と控えめに笑っていたが、その目は意欲に満ちていた。ベンチに座っているだけで満足するつもりはない。「選手として成長し、フロンターレで活躍する」。壇上では脇役に甘んじていたが、開幕に向けて、すでに真剣勝負は始まっている。

取材◎杉園昌之 

※写真は前列左から脇坂泰斗、鈴木雄斗、守田英正。後列左から下田北斗、大久保嘉人、鬼木達監督、齋藤学、赤﨑秀平

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