36校中9校が初出場
滋賀からは最多の3校が出場

 3月23日から開催される「第90回記念選抜高等学校野球大会」の出場校36校が発表となった。一覧は以下のとおり。

駒大苫小牧[北海道]4年ぶり4回目
花巻東[岩手]6年ぶり3回目
日大山形[山形]36年ぶり4回目
聖光学院[福島]5年ぶり5回目
明秀日立[茨城]初出場
国学院栃木[栃木]18年ぶり4回目
中央学院[千葉]初出場
日大三[東京]2年連続20回目
慶応[神奈川]9年ぶり9回目
東海大相模[神奈川]7年ぶり10回目
日本航空石川[石川]初出場
星稜[石川]13年ぶり12回目
富山商[富山]9年ぶり6回目
静岡[静岡]2年連続17回目
東邦[愛知]2年ぶり29回目
三重[三重]4年ぶり13回目
近江[滋賀]3年ぶり5回目
彦根東[滋賀]9年ぶり4回目
乙訓[京都]初出場
智弁学園[奈良]3年連続12回目
智弁和歌山[和歌山]4年ぶり12回目
大阪桐蔭[大阪]4年連続10回目
おかやま山陽[岡山]初出場
瀬戸内[広島]27年ぶり3回目
下関国際[山口]初出場
英明[香川]3年ぶり2回目
松山聖陵[愛媛]初出場
高知[高知]5年ぶり18回目
明徳義塾[高知]3年連続18回目
東筑[福岡]20年ぶり3回目
創成館[長崎]4年ぶり3回目
延岡学園[宮崎]12年ぶり3回目
富島[宮崎]初出場
《21世紀枠》
由利工[秋田]初出場
膳所[滋賀]59年ぶり4回目
伊万里[佐賀]初出場

 今年は90回の記念大会として例年より4校多い36校が出場。滋賀県からは近江、彦根東、そして21世紀枠の膳所と最多の3校が出場。また、宮崎県からの2校出場(延岡学園、富島)は史上初となる。

センバツ初出場のおかやま山陽
強さの秘訣は全身の連動性を高めるトレーニング

画像: 昨秋の中国大会決勝では下関国際を相手に12対11でサヨナラ勝利。初のセンバツ出場を決めたおかやま山陽

昨秋の中国大会決勝では下関国際を相手に12対11でサヨナラ勝利。初のセンバツ出場を決めたおかやま山陽

 2017年に初の選手権大会出場を果たし、それに続いて初の選抜大会出場も決めたおかやま山陽。近年躍進を続ける同校の強さの秘訣には、全身を効率良く動かすためのトレーニングがある。
 例えば、投球は「軸足一本で立つ」→「ストライド」→「ステップ」→「トップ」→「リリース」→「フォロースルー」という一連の動作で成り立っている。動作が巧みで「柔らかい」「しなやか」と評される選手はこれら一連の動作がスムーズに行えており、そうするためには全身の連動性が重要となる。
 堤尚彦監督は、野球において全身が連動して稼働することの重要さをこう語る。

「全身の動きがつながらないと強い球は投げられませんし、スイングスピードも上がりません。野球は立ってプレーしますからパワーは地面と接する足から発生します。そのパワーを、投げるにしても打つにしても、指先および手に伝えないといけないのですが、その途中に連動して動かない個所があると足元で生じたパワーの何パーセントかが削られます。100のパフォーマンスを出す能力を持っていても何割かを出せないままでいるということです」

 そこでおかやま山陽が行っているのが、さまざまな種目のトレーニングだ。例えば、サッカーや卓球などの他競技や、綱引き、大縄跳び。ダッシュもケンケンや両足跳びなど、全身を動かすさまざまな方法で行う。雲梯や懸垂、綱上りはリズムとタイミングを意識し最低限の筋力を使うのがポイントだ。また、神経系のトレーニングとして取り入れているのが、三点倒立、倒立後転、倒立前転などのマット運動。神経系の発達のピークはゴールデンエイジと言われる9~12歳の間だが、堤監督はその後も刺激することで成長につながると感じているという。軸足一本で立った状態から始動するためバランス能力が重要な投手は、建築資材のテストピースの上に乗せた板に乗るバランストレーニングも行っている。昨年夏のエースだった小松章浩投手(3年)は板に乗った状態でジャグリングができるまでになったという。

 これら野球動作に直接関係しないような種々のトレーニングが、全身の連動性を高め、パフォーマンス発揮につながっている。

「筋力を強くしても体が動かなければ意味がありません。重要なのは持っている筋肉を自在に操れること。それができるまで体の感覚を高めた上で筋力を強くすることには意味があると思います。中学時代から野球がうまい選手はそうした感覚を持っているのでしょうし、そうであれば筋力をつけてさらにパワーアップを図ることを主目的としてもいいと思います。ただ、本校の選手たちは体の動かし方を体得していない選手たちがほとんどです。そうした選手が元からうまかった選手に絶対勝てないかといえばそうではなく、体の動かし方から身につけることで追いつき、追い越す可能性はあります」(堤監督)

 昨秋の中国大会では4試合すべてで2ケタ安打を記録するなど強打のイメージの強いおかやま山陽だが、そのパワーの裏には全身を効率よく使った「柔らかさ」「しなやかさ」が隠されているようだ。センバツでも選手たちの身のこなしに注目したい。

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