1月27、28日の2日間、東京辰巳国際水泳場にて開催されたKOSUKE KITAJIMA CUP 2018(第11回東京都選手権水泳競技大会)。今年も小学生から社会人までが出場し、普及と強化を目的とした大会らしい盛り上がりを見せる中、最優秀選手には男子は中村克(イトマン東進/写真右)、女子は大橋悠依(東洋大/写真左)という、昨年の世界選手権代表の2人が選出された。

 中村は初日の50mを22秒15、2日目の100mでは前半を23秒22で折り返すと48秒13という好記録をマーク(東京都新記録)して自由形2冠を達成。昨季終了後からストローク含め技術的な部分を改良すると同時に「ラストスパートでギアを上げるときに、一気に上げてしまうと力みとなって失速していたので、それを少しずつ上げるようにしてきた」とレースペースの変化の仕方に重点を置いて取り組んできた。初日の50mではそれがうまくできなかったというが、その反省を生かして臨んだ100mではうまくはまり、「自分が思っていたよりも速いタイムだったので、驚いた」と納得の表情。

「この時期に48秒1を出せたことは良かった。48秒台前半をコンスタントに出すことが世界で戦うことにつながる」と、8月のパンパシフィック選手権、アジア大会に向けて自信を深めた。

 大橋は初日の400m個人メドレーの予選で4分40秒台を出したものの、「年末の練習がかなり良くこなせたので、記録を狙っていった」という決勝では思ったようにタイムが伸びず4分39秒44に終わり、不完全燃焼だった。その雪辱を果たすべく挑んだ2日目の200m個人メドレーでは2分10秒00、直後に出場した100m自由形では「体はしんどかったけど、勝つか負けるかわからないので、思い切って前半からいった」と積極的に仕掛けて55秒54で優勝。昨年の世界選手権2個メ銀メダリストの意地を見せ、3冠を達成した。

「2個メでは2分10秒台が出てよかったですが、2分10秒00という(9秒台に)惜しいタイムになってしまった。そういう細かいところの詰めの甘さがまだまだあるよ、と言われた感じです」と手応えと課題を同時に見出していた。

 ほかのトップクラスでの活躍が目立ったのは、早稲田大1年の幌村尚。100、200mバタフライをそれぞれ52秒78、1分55秒34で、先輩でリオ五輪2バタ銀メダリストの坂井聖人を抑えて優勝を果たした。昨シーズン、2バタで1分53秒台に突入した勢いそのままに、この冬も充実したトレーニングを積めていることを証明する快泳だった。

 また、リオ五輪代表で、今季代表復帰を目指す藤森太将(ミキハウス)は男子200m個人メドレーを1分59秒04で、男子自由形長距離で2冠に輝いた竹田渉瑚(オーエンス)は1500mで2014年以来の自己ベストとなる15分4秒72をマークするなど、快泳を見せた。

文◎牧野 豊

画像: 過去2年は日本新記録、世界新記録も出たKOSUKE KITAJIMA CUP。トップ選手も多く出場する冬場の長水路大会として、定着してきた

過去2年は日本新記録、世界新記録も出たKOSUKE KITAJIMA CUP。トップ選手も多く出場する冬場の長水路大会として、定着してきた

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