いばらきサッカーフェスティバル2018 水戸3-4鹿島
得点者:(水)岸本武流、黒川淳史、白井永地 (鹿)ペドロ・ジュニオール、鈴木優磨、安西幸輝、山本脩斗

大岩監督「安西は戦術理解度が高い」

苦しむ鹿島を救ったのは、今季からディープレッドのユニフォームに袖を通したサイドの韋駄天だった。1点ビハインドの69分、MF遠藤康に代わって右サイドハーフの位置に入ると、「自由にやっていいよ」という右サイドバックの内田篤人の言葉に背中を押され、ピッチを縦横無尽に駆け回った。

そのダイナミックな動きが結果を生み出したのは79分だった。FW土居聖真からの浮き球のパスを、左足でボレーシュート。ボールはゴールネットに吸い込まれ、同点弾を挙げた。「(大岩)剛さんから呼ばれたときに『サイドハーフで行くぞ』と言われ、得点に絡むことを意識していた。そういうなかで、(土居)聖真くんと目が合ってボールが来たので、うまく合わせるだけだった。GKの位置を見て逆サイドネットが空いているのが分かっていたので、そこにしっかり打とうと心掛けた」と、鹿島加入後の初得点をスコアした。

活躍はこのゴールだけにとどまらない。ここからさらに真骨頂を示す。
81分に内田がベンチへ退くと、右サイドバックにポジションを下げた。「ディフェンスの部分をとても意識した」と守備に重点を置きながらも、機を見てオーバーラップを仕掛け、攻撃に厚みをもたせた。「(内田)篤人さんがサイドバックをやっているときに、飛び出しのタイミングとか、とても勉強になった」と、世界を舞台に戦ってきた先輩のプレーを参考にし、さっそく実践してみせた。「安西は戦術理解度が高い」と、試合後に大岩監督が称したように、すぐさま鹿島の右サイドバックの役割に順応した。

そして、86分には絶妙なタイミングでMF小笠原満男からのパスを受けると、「ペナルティーエリア内に3人くらい入ってくる選手が見えたので、ボールの軌道を意識して、誰かに合ってくれれば」と、ゴール前にクロスを送り込み、DF山本脩斗の決勝ゴールをアシストした。

1ゴール1アシスト――。この日、常に先手を取られる展開を強いられた鹿島に逆転勝利をもたらした立役者と言えるだろう。「これから、もっと結果を出すことが重要」と、プレシーズンマッチでの活躍にはまだ満足はしていないものの、「どこで試合に出ても質の高いプレーを見せられることが自分の持ち味。(得点やアシストの)数字が出れば出るほどアピールになると思う」と、レギュラーポジション獲得へ手ごたえをつかんだ。

「今日は右サイドだったけれど、左サイドのほうが自信はある。またチャンスが来たときに結果を出せるように頑張っていきたい」

王座奪還を目指す鹿島にやってきた万能選手は、間近に迫ったシーズン開幕に向けて定位置確保に燃える。

 
取材◎小林康幸

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