U-18 Jリーグ選抜 1-2 日本高校サッカー選抜
得点者:(J)原田烈志 (高)井上 怜、飯島 陸
※前後半40分ハーフ

『日本高校サッカー選抜』としての成長を目指す

2月10日、新シーズンのJリーグ開幕を告げる『FUJI XEROX SUPER CUP』のキックオフに先立ち、U-18 Jリーグ(ユースチーム)選抜と日本高校サッカー選抜がしのぎを削る『NEXT GENERATION MATCH』が埼玉スタジアムで開催され、2-1で日本高校サッカー選抜が勝利した。

「短期間で活動する選抜チームは難しい部分もあると思いますが、長年一緒のメンバーで活動されているかのように、組織的な守備や、コミュニケーションの取れたプレーが多くて、感銘を受けました」(U-18 Jリーグ選抜・岸本浩右監督)。試合後、敵将がそのように賛辞を送るほど、日本高校サッカー選抜のチームとしての完成度は高かった。

その中心にいるのが、前橋育英で全国高校選手権を制したMF田部井涼だ。選抜チームでもキャプテンを務め上げ、勝利をもたらしたことに「自分たちらしさが出た。泥臭く、粘り強く戦えた」と胸を張った。

先制点の起点となったのも田部井だった。縦パスをFW飯島陸(前橋育英)に通すと、ゴール前へ折り返したボールをMF井上怜(市立船橋)がゴール左上に決めた。「自分が意識していたことが出たゴール。中盤で奪ってから早く攻められたし、自分はバイタルエリアの精度を意識していたので、それがうまく出せてよかった」と、キャプテンは満足そうに振り返る。

先制ゴールを生んだ田部井-飯島のパスの他にも、“前橋育英ホットライン”は随所に見られた。右サイドバックの後藤田亘輝(前橋育英)から飯島へのロングパス、センターバックの角田涼太朗(前橋育英)と田部井のパス交換など、1カ月前の高校選手権でも光った連係プレーが、この試合でも披露された。

“高校チャンピオン”としての貫録あるプレーに見えたが、田部井はむしろ警鐘を鳴らす。
「飯島の飛び出しとか、後藤田のオーバーラップとか、良いプレーはありました。でも、それだけではダメなんです。このまま、『育英の選手だけでやれればいい』とか、そういう雰囲気は良くないと思うので」と、顔をしかめる。“このチームは高校選抜であって、前橋育英ではない”“前橋育英以外の選手も一緒にプレーしている”。その事実をわきまえているからだ。

「でも、連係プレーはやっていけばどんどん良くなっていくと思っている。実際に(選抜チームが発足したときよりは)今のほうがよくなっています。ただ、“前橋育英の選手だけで”というところは取り除いていかないと、まずいかな、と思いますね」と、チームとしての成長を念頭に置いている。そのなかで「飯島とのプレーだったり“育英ライン”は、周りとの連係を高めたうえで、試合を決めるところで出していければいい」と、得点を生むための一つの武器として考えているようだ。

そして、自身が今務めている日本高校サッカー選抜のキャプテンとして、次なる戦いにも向かっている。3月下旬から4月上旬にかけて行なわれるヨーロッパ遠征だ。もちろん、参加する『第56回デュッセルドルフ国際ユースサッカー大会』での頂点を狙う。

「(ヨーロッパの相手に対して)負けず嫌いなところだったり、高校サッカーの良いところを示したい」
前橋育英のキャプテンから“日本の高校サッカー”のキャプテンへ。ヨーロッパでも、田部井のリーダーシップが日本高校サッカー選抜を牽引する。

 
文◎小林康幸
 

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