プロ野球選手の高校時代のフォームを連続写真で振り返る。現在のフォームと比べたり、自身のフォームの参考にしてみよう。
※本記事は「ベースボール・クリニック2014年6月号」掲載内容を再編集したものです。
++巨人・岡本和真
[智弁学園高3年時]++
写真/ベースボール・クリニック
プロ野球史上最年少での「打率3割・30本塁打・100打点」を達成するなど、2018年にブレークを果たした巨人の岡本和真。
智弁学園高時代からその打撃力は頭抜けており、高校通算で73本塁打をマーク。甲子園初出場となった2014年センバツの三重高戦では史上19人目となる1試合2本塁打を放った(写真は1本目)。
当時の岡本の打撃について、小阪将商監督がポイントに挙げたのが右足のため方。
「岡本は下半身の力がそれほど強いわけではないのですが、右足のため方がうまい。軸足から踏み出し足に重心を移動していく際に、右足の親指から回転していくいい形ができています」
また、バットでボールをとらえてからの手首の使い方も特長の一つだ。ミートの瞬間は右ヒジが曲がっているが、そこからヒジを伸ばし、手首をかぶせるようにかえしていく。そうすることで、バットがボールに対して下に抜けるように当たることになり、ボールにスピンがかかって飛距離が出る。しっかりと手首で押す力があることが、打球を遠くに飛ばすことを可能にしている。
文◎ベースボール・クリニック
おかもと・かずま/1996年6月30日生まれ。奈良・五条市立五条東中(橿原磯城シニア)-智弁学園高(14年春・夏甲子園)-15年1位巨人。右投右打。
2018年成績:143試合540打数167安打33本塁打100打点2盗塁、打率.309
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