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2018-11-16

[甲子園注目選手フォーム連続写真] 好投手攻略の秘訣 二松学舎大付・平間陸斗

テークバック時の秀逸な軸足の使い方

 2018年夏の甲子園に出場した二松学舎大付(東東京)の主将を務め、主軸を打った平間陸斗の打撃フォーム。初戦となった2回戦の広陵との試合では三番打者として3打数2安打1打点。写真はその2打席目に、外角直球をとらえて中前打にしたときのもの。

写真/ベースボール・クリニック

 市原勝人監督が平間の打撃フォームで評価するのは、テークバック時に軸足である右足のヒザの位置が動かない点。捕手側に力が逃げてもいないため、十分に下半身の力を発揮できる体勢がつくれている。また、それによって体の軸が安定し、球を的確にとらえることが可能に。この打席も大会注目の好投手だった広陵・森悠祐の直球に振り負けることなく弾き返した。

 二松学舎大付といえば、プロ野球・広島で活躍する鈴木誠也の母校。1日1000から2000に及ぶ豊富なスイング量を基に力強いスイングを培っていく。

 現在、高校生でも強打者と称される選手の多くが、軸足に重心を残すスイングをすることが多いが、この打席の平間は「軸足の押しが十分で、腰が入りステップ足にも体重が乗せられている分、ヘッドを強く返して押し込めている」と市原監督。それが逆方向へ強い打球を打つポイントにもなるという。

平間陸斗/ひらま・りくと
東京都・杉並区立杉森中出身(世田谷西シニア)。179cm81kg。右投右打。

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