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2020-12-23

【ボクシング】興行を守るため…ガイドライン徹底の順守を確認─新型コロナ対策連絡協議会

 23日、日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会(JPBA)による新型コロナウイルス対策連絡協議会がリモート開催され、全国的にまたもや感染者増加傾向にある状況の中、興行開催についてのガイドラインの一層の順守を強く求めた。

 これまで前日計量後に実施されてきたPCR検査だが、「前日に陽性者が出た場合、興行中止せざるをえない状況となるので、これを回避するため」、20日の『第77回東日本新人王決勝戦』(後楽園ホール)を皮切りに、2日前検査の実施(※試合によっては前日)が開始された。さらに、これまでは出場選手、チーフセコンドのみ検査を受けてきたが、さらなる感染防止徹底に向け、セコンド全員(3名、もしくは2名)がPCR、もしくは抗原検査を受けることが検討されている。協議会では、「12月28日を目途に、全国の状況をリサーチし、年明け1月の興行からの運用を目指す」とした。

「感染者拡大にともない、満床の病院も増えている。試合後の負傷等の引き受け病院の状況も深刻化しつつあり、そこが確保できなければ興行許可を出すことはできない」と安河内剛・JBC事務局長。「まだまだガイドライン違反も散見される」と、危機意識の薄さを危惧する面も。
「プロモーター、出場ジム、選手の順守をさらに徹底するため」、JPBAは、ガイドラインをイラスト化して、わかりやすく表したポスターを各ジムへ配布。あらためて、プロボクシング界全体でこの競技、興行を守っていくことの徹底を求めた。

 また、協議会開催と同時刻に、袴田巌さんのニュース(最高裁判所が再審開始を認めなかった東京高等裁判所の決定取り消し、審理差し戻しを決めた)が飛び込んできたことについて、支援委員会の実行委員長も務める新田事務局長は、「大変大きな一歩を踏めた」とのコメント。安河内事務局長は、「真相が一刻も早く解明されることを望む」と語った。

ボクシング・マガジン 1月号

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