6月28日、北北海道大会十勝地区大会Aブロック2回戦では白樺学園が池田に7対0で8回コールド勝ち。北北海道大会進出に王手をかけた。2年ぶりの夏の甲子園出場に向けた第一歩である。
過去3度夏の甲子園に出場している一方で、春のセンバツの出場はない白樺学園だが、その代表選考の元となる秋季北海道大会には昨年まで12年連続で出場中。十勝地区から3校が北北海道大会に出場できる夏とは違い、秋は2校しか全道大会に進めない中での連続出場である。
同校を率いる戸出直樹監督が用いるのが日々、ルーティンのように行っている課題解消のサイクル。1日通して練習が行える日にはウオーミングアップ→キャッチボール→シートノック→実戦と午前中の練習の流れを固定し、午後はミーティングで午前中の実戦で出た課題を洗い出し、練習でそれにアプローチする。そしてそのあと、「球が速い投手との対戦」「打力が高いチームとの対戦」など次の日の実戦を見越しての対策練習。そうした流れを練習試合を行う日や秋の公式戦でも継続することで安定したチーム力を保っている。
「試合に負けないためにはミスを防ぐこと。試合で出たミスはその日のうちに確認して解決策を話し合い、次は起こらないように練習する」と戸出監督。この習慣によって勝利の可能性があるチームに自然と仕上がっていく。
今春は代表決定戦で帯広大谷に3対4で敗れ、全道大会に出場していない白樺学園だが自力は十分にある。
白樺学園・戸出監督のインタビューはベースボール・クリニック2016年9月号に掲載。
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