昨年登場したHOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)のスピードモデルがリニューアルし、RINCON2(リンコン2)が登場。普段のトレーニングにHOKA ONE ONEのシューズを活用しているという実業団の強豪SUBARU陸上競技部の選手たちがさっそく足を入れた。
取材/和田悟志 写真/田中慎一郎
「うちでは選手自身が自分で履きたいシューズを選んで履いていますが、脚のケガを経験したりして人一倍脚に気を遣っている選手が、ホカ オネオネのシューズを活用しているようです」
こう話すのは、実業団の強豪SUBARU陸上競技部を率いる奥谷亘監督だ。奥谷監督自身、競技は引退したが、普段からホカ オネオネのシューズを愛用しているという。
「現役時代には故障という故障をしてきましたが、ホカ オネオネのシューズは足に優しいなっていう印象ですね。私が現役の時のスタンダードは薄底で軽量なシューズだったので、初めてホカ オネオネのシューズに足を入れた時は、こんなに分厚くクッション性があるのに軽いことに、少し頭の中が混乱しました。走った後の足の疲労感が違ってきますね。駅伝やマラソンなどロードレースで好記録が相次いでいますが、ケガの予防や疲労軽減という観点から足に優しいシューズをうまく活用すると、高負荷の練習も無理なくやっていけるのかなと思います」
奥谷 亘(おくたに・わたる)
1975年1月9日、兵庫県生まれ。現役時代はマラソンで活躍。2005年、07年と2大会連続で世界選手権日本代表に選出された(07年は病気のために辞退)。
これまではジョギング時にクリフトン、通勤時にボンダイなどを選ぶ選手が多かったが、リンコン2の登場でその様相は変わってきそうだ。
「どのメーカーのものでも厚底のシューズはソールがぶ厚い分、押した力を地面に伝えにくい点が少しありましたが、リンコン2はかなり軽い上に反発性もあるので、レペテーションやミドル走、ロング走など、ジョグよりも速いペースの練習でも使いやすいと思います。新しくなってフィット感が良くなったのもいいですね。こういったコンセプトのシューズをどう生かすかをしっかり考えて活用していきたいです」
リンコン2の登場でSUBARU陸上競技部がホカ オネオネのシューズを活用する機会は、さらに増えそうだ。
RINCON2が新登場
ごく軽量のシューズ本体に、優れたクッション性を持たせ、柔らかく、重さを感じさせない走り心地を提供。さらに、「RINCON 2」は、アッパーを改良し、耐久性と軽さをキープしつつ、前足部の通気性を良くし、フィット感が向上した。トレーニングやレースで速さとクッショニングを求めるランナーに最適なモデルだ。
価格: ¥14,000+税
Men’s(25.0〜 30.0㎝・3色)
Women’s(22.0〜 25.0㎝・3色)
見た目とのギャップに驚き 小山 司(キャプテン)
「シューズにはあまりこだわりを持たないようにしていて、足を入れた時の感覚で選んでいます。リンコン2は、見た目とのギャップがかなりありましたね。もともとボンダイも履いていますが、そのイメージで足を入れたら軽さが際立っていました。こんなに分厚いのに、こんなに軽いんだって驚きました。ジョグだけでなく、より強度の高いペース走や、スピード練習でも活用できそうです」
こやま・つかさ
1992年1月21日、埼玉県生まれ。帝京大出身。今年2月の別府大分毎日マラソンで2時間08分53秒の自己新。奥谷監督の群馬県記録にあと4秒と迫った。
「走るのが楽しい」 阿久津 圭司
「お店でいろんなシューズを試して、一番足入れ感がよかったクリフトン6を履いています。見た目のわりに軽く、クッション性に優れていますね。リンコン2はクリフトンよりさらに軽く、沈み込みが小さい分、自分の足に跳ね返ってくるのが感じられます。スピードを上げて走るのにも良さそう。それでいて、ダメージも違う。自然に長く走れるし、勝手に体が動くので、走るのが楽しいです」
あくつ・けいじ
1987年3月20日、群馬県生まれ。早大出身。入社12年目のベテランで、長年チームを牽引。ベストは10000m28分23秒14、マラソン2時間13分26秒。
「何にでも活用できる」 小林 光二(プレイングコーチ)
「ケガに苦しんでいて引退を決意した時にクリフトンを勧められました。初めて履いた時に楽に40㎞走をこなせ、50㎞まで延ばしたほどでした。そして、引退レース後もプレイングコーチとして競技を続けています。ボンダイとリカバリーサンダルも愛用していますが、リンコン2はとにかく軽い! ホールド感も良くて、ずっと履いていられます。ジョグからスピード練習まで何でも活用できそうなので、コスパも良いですね」
こばやし・こうじ
1989年1月16日、栃木県生まれ。中央学院大出身。マラソンの2時間08分51秒。一度は引退するもプレイングコーチとして競技を続け、今年2月に2時間9分台の好タイムをマーク
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