アメリカンフットボールの「Xリーグ」は5月4日、東日本社会人選手権「パールボウル」トーナメントの1次リーグ戦2試合があり、第2試合では、LIXILディアーズが電通キャタピラーズを破った。
鹿島ディアーズ時代の1999年以来、20年ぶりに復帰した高野元秀ヘッドコーチ(HC)のLIXILが電通に点数以上の差を見せつけた。LIXILはルーキーの石井僚介がQBとして先発。第1クオーターの先制機にエンドゾーン内でパスをインターセプトされるなど、なかなか得点できなかったが、第2クオーター4分に、RB大野将樹がランでタッチダウン(TD)を挙げ、前半7-0で折り返した。
後半開始のキックオフで、LIXILは意表を突くオンサイドキックを仕掛け、攻撃権をキープ。石井のパスとRB宮山賢済のランで前進し、大野が8ヤードを走り切ってTDを決めた。LIXILはその後もK青木大介が2本のフィールドゴールを決め加点し、試合を決めた。
LIXILは石井が試合を通じて1人でQBをプレー、3インターセプトを許すなど課題は残ったが、高野HCの「とにかく1対1で勝つ」という言葉通りに、LB清水優貴。佐藤裕亮らのディフェンス陣がタックルフォーロスを連発。元IBMの多川哲史、元鹿島の山城拓也という、トップチーム経験者のQBが率いる電通オフェンスをトータル38ヤード、ファーストダウン4回に抑え、つけ込む隙を与えなかった。