1999年12月10日、新日本プロレス大阪大会で天龍源一郎が武藤敬司を破って、IWGPヘビー級王座を奪取。初の両メジャー団体シングル&タッグ完全制覇という快挙を成し遂げた。
新日本は同年、小川直也、大仁田厚という刺激的外敵に揺さぶられてきた。その中でIWGPヘビー級王者として本流を守り続けたのが武藤である。
1・4東京ドームでスコット・ノートンを破ってベルトを手にしてから佐々木健介、ドン・フライ、天龍、小島聡、中西学相手に防衛。武藤は一年の締めにnWo同士のタイトルマッチを考えていた。その期待に応えるように、10・29岡山で天山広吉がタッグながら蝶野正洋からフォール勝ち。しかし、武藤の青写真通りにコトは運ばない。
11・1広島大会で天龍が長州力現場監督にIWGPヘビー級王座への挑戦を直訴。5月に天龍の挑戦を退けている武藤は「リバイバルは好きじゃない」と不快感を示したが「新日本での実績」が考慮されて、武藤vs天龍のIWGPヘビー級選手権が決まった。
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