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2021-06-16

キッズボクシングの今――ジュニアを「やる気」にさせるため創意工夫を凝らす指導者たち

矢吹チャンプ(中央)の呼びかけで開催された緑ジムとタキザワジムの合同スパーリング大会

井上尚弥の成功例が示すように、キッズボクサーの育成は、今や日本ボクシング界の重要課題のひとつ。しかし、ジュニアの全国大会はコロナ禍で開催できない状況が続いている。試合ができないキッズボクサーたちに「やる気」を持たせるためには、どうすればいいのか? 発売中のボクシング・マガジン7月号では『キッズボクシングの今』を特集。ライター・船橋真二郎氏が、全国のジム指導者たちから聞いた現場の声を伝える。

 愛知県の緑ジムでは、子どもたちの面倒見もいい日本ライトフライ級チャンピオン矢吹正道の呼びかけで、タキザワジムと合同のスパーリング大会を開催した。東京の三迫ジムも、ジム内で行うスパーリングを試合形式にして、ジュニアたちの目的意識を刺激している。

 沖縄の琉球ジムは、親御さんとも結束してチーム一丸で選手を育成中。幼稚園から高校生まで、33人がキッズコースに在籍する兵庫県の森岡ジムでは、毎月MVPを選考して競争心をくすぐる。一番のお手本は、自身も6歳からこのジムに通う日本フェザー級チャンピオンの丸田陽七太だ。福島県のDANGAN郡山ジムは、鈴木拓也会長が各種のトレーニングにゲーム的な要素を取り入れ、子どもたちが楽しく集中できるように工夫している。

 ジュニア指導の苦労と喜びをレポートするボクシング・マガジン7月号の特集『キッズボクシングの今』。指導に奮闘する人々の言葉には、キッズボクサー育成のヒントが秘められている。

写真提供/緑ジム

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