【アメフト】オハイオ州立大QBストラウドとWRスミスエンジバが驚異のパス記録樹立　ローズボウルで大逆転勝ち

アメリカンフットボールの華といえば、米国カレッジフットボールのボウルゲームだ。現地12月31日（日本時間1月1日）、第108回ローズボウル、第88回シュガーボウルが開催され、ローズボウルではオハイオ州立大学が、シュガーボウルではベイラー大学が勝って、今季の掉尾を飾った。
　オハイオ州立大学は、ユタ大学と対戦し、点の取り合いとなったが第4Qに逆転勝ちした。ベイラー大学はミシシッピ大学と競り合いになったが、第4Qに２TDを奪って勝負を決めた。（写真はすべて　Getty Images)

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ユタ大、攻守で主導権も終盤で力尽きる


ローズボウル（2022年1月1日、カリフォルニア州　ローズボウル スタジアム）
オハイオ州立大学バッカイズ（全米6位）
　　　　○48 vs 45●
ユタ大学ユーツ（全米11位）

終始リードを奪われたオハイオ州立大だったが、QBのC.J.ストラウド、WRジャクソン・スミスエンジバのホットラインが爆発的なパスオフェンスを展開し、第4Qに逆転勝ちした。
ユタ大は、第1QにQBキャメロン・ライジングが2本のTDパスを決めて先制。第2Qにもオハイオ州立大の緩いディフェンスやキッキングカバーに付け込んで、3ドライブ連続でTDを挙げるなど、前半だけで35点を奪った。
オハイオ州立大は、QBストラウドのパスが好調で第2Qに３TDを返し、21-35で後半へ折り返した。
オハイオ州立大は第3QにストラウドがTDパスを決めて、1ポゼッション差に追い上げた。その後両チームは1フィールドゴールずつ決めて、31-38で第4Qへ。
オハイオ州立大は、ストラウドがWRマービン・ハリソンJRにTDパスを決めて同点、WRスミスエンジバにTDパスを決めて逆転した。
ユタ大も、TDを返して一旦は同点としたが、オハイオ州立大は試合残り9秒で決勝のFGを決めた。
オハイオ州立大は、WRスミスエンジバが、FBSの全ボウルゲームを通じて史上最多となるパスレシーブ347ヤード、３TDを記録。QBストラウドも、パス573ヤード、6TDはローズボウル記録となった。
ユタ大は前半、ラン、パス、キッキングの全てで優位に立って試合をコントロールし続けたが、ディフェンスがストラウドとスミスエンジバを止められず。オフェンスも、後半は勝利を意識してか、保守的なコールが目立った。さらに第4QにQBライジングが負傷退場となったのも痛かった。




NFL注目のQBコーラルがまさかの負傷退場…シュガーボウル　


シュガーボウル（2022年1月1日、ルイジアナ州 シーザーズ・スーパードーム）
ベイラー大学ベアーズ（全米7位）
　　　　○21 vs 7●
ミシシッピ大学レベルズ（全米8位）

ローズボウルとは対照的なディフェンスゲームとなったこの試合。ベイラー大が勝負所で効果的なターンオーバー、さらにQBサックを連発して逃げ切った。
ミシシッピ大（オールミス）は、今年のNFLドラフトで、QBトッププロスペクトのマット・コーラルが、序盤から体を張ったランプレーでゲインを重ねたが、第1Q終盤に足をタックルされて負傷退場のアクシデント。トゥルーフレッシュマン（1年生）のルーク・アルトマイヤーにQBを交代した。
アルトマイヤーは次のドライブで、ベイラー大の大型CBアル・ウォルコットにインターセプトされる。96ヤードのリターンTDとなって、7-0とベイラーがリードして折り返した。
徐々にパスが決まるようになってきたオールミスのQBアルトマイヤーは、第3QにWRブレイロン・サンダースに37ヤードのTDパスで同点とした。
しかしベイラー大は、WRモナレィ・ボールドウィンの48ヤードランTDで再びリードを奪うと、残り7分にも、QBゲリー・ボハノンのTDパスで突き放した。
ベイラーは、負傷から復帰のQBボハノンのパスは40ヤードにとどまったが、この試合の前までラン1429ヤード、12TDのRBエイブラム・スミスが、25キャリーで172ヤードと馬車馬のような走りで、オフェンスを支えた。
ディフェンスは、経験の浅いQBアルトマイヤーに徹底したブリッツを仕掛けて、10サックを奪った。