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2022-03-01

【ボクシング】21戦無敗の橋詰将義がダブル王座獲得

2本のベルトを獲得した橋詰

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東洋太平洋とWBOアジアパシフィックのスーパーフライ級王座決定戦12回戦が28日、東京・後楽園ホールで行われ、東洋太平洋同級1位の橋詰将義(28歳=角海老宝石)が同2位の古谷昭男(24歳=六島)に3-0の判定勝ちを収め、2つのベルトを獲得した。

 橋詰が2度目のタイトル挑戦で悲願の王座を手にした。2018年の日本王座初挑戦は、奥本貴之(グリーンツダ)とドロー。古谷はその奥本を破って急浮上した“サウスポー・キラー”だったが、同じサウスポーの橋詰は「自分とはレベルが違う」と自信を見せていた。

 橋詰はその言葉どおりの高い技術を披露する。角度、スピードに変化をつけた右のリードジャブを徹底的に突き、古谷の出端をくじき続けた。古谷は打ち終わりに右を合わせるが、手数が違う。5回終了後に公開された採点は、2者が49対46で橋詰、1者が48対47で古谷としていた。

 古谷は中盤から攻撃を加速。鋭く踏み込んで打つボディへの右ストレートを軸に、橋詰を厳しく追い立てる。橋詰は前半の飛ばし過ぎもあってやや失速するが、足を使って要所でコンビネーションをまとめ、古谷の精一杯の抵抗を振り切った。スコアは118対110、116対112、115対113でいずれも橋詰を支持した。

 無敗の連勝記録を伸ばしながらも、ビッグチャンスに恵まれなかった橋詰。故郷大阪をあとに上京して角海老宝石ジムに移籍、2戦目で願いをかなえた。「最後はばててしまったが、幼少期からめざしたアジアのベルトはうれしい。しっかり防衛して、世界にいけるようがんばりたい」と喜びを語った新王者は、21戦19勝(11KO)2分。次につながる健闘をした古谷は、14戦9勝(3KO)5敗。

文/藤木邦昭 写真/菊田義久

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