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2023-01-22

【アメフト】RB李卓、全プレーでエンドゾーンまで走り切るスタイルは変わらず  日本を背負って戦う選手たち(6)

練習の全プレーでエンドゾーンまでフィニッシュする李卓。このプレーはアウトサイドのスクリーンパスで、最初のタックルを振り切ったところで終わらず、この後50ヤード近くを走り切った=撮影:小座野容斉

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1月22日に、東京・国立競技場で行われる、アメリカンフットボールの国際試合「ジャパン U.S. ドリームボウル 2023」で、米国のアイビー・リーグ選抜と戦う日本選抜「ジャパン・オールスター」。試合開始まで数時間となったが、1人の選手の姿を描いて今回のJAPANを紹介する最後としたい。

 RB李卓(オービック)だ。過去2年、カナダのプロフットボールCFLに挑戦。1年目の2021年は試合出場の機会もあったが、2年目の今季はプラクティスロースターのままシーズンを終えた。帰国後、オービックの試合には出場したが、オフェンスコーディネーターの考え方なのか、レシーバーとしての起用が多く、写真を撮影していて納得がいかない場面もあった。
 2015年に大学生で世界選手権の日本代表に選ばれた実力者であり、自他ともに認める日本人No.1 RBの李卓の話を、しっかり載せなければならないところだが、今回の日本選抜チームの取材は2日間で、李卓に話を聞く時間が作れなかった。そのことは本人にも読者にもお詫びをしたい。

 ただ、練習を撮影していて、李卓は、いつものままだと感じる。

 李卓は練習の際、必ずフィニッシュする。ランであろうとパスであろうと、タックルされて倒れたり、アウトオブバウンズに出たりしない限り、ボールを持ったらエンドゾーンまでトップスピードのまま走り切る。他のWRやRBは、練習のその局面での目的を果たした後は、力を抜いたり走るのを止めてしまったりする。李卓は全プレーで最後まで走り切る。彼はそれを練習の時にずっと心掛けて実行している。

 今回のJAPANの練習で、久々にその姿を見ることができた。CFLへ行ってもそのスタイルは変えていなかった。話は聞けなかったが、「大丈夫、やってくれるな」と確信できた。

 李卓は、2020年3月の日本代表-TSL(The Spring League、米国プロ育成リーグ)との試合には参加しなかった。2月のCFLの日本リージョナルコンバインで最優秀の成績を収めたため、CFL側の求めもあり、CFL挑戦に専念していた。今回は日本代表ではなく、米国人選手も混じる日本選抜チームだが、日本を背負って戦うことには変わりない。李卓の鍛え抜いたスマッシュを見たい。そう念じている。

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■名   称: JAPAN U.S. DREAM BOWL 2023 (日本語表記:国際親善試合ドリームボウル2023)
■対戦カード:Japan All-Star Team(全日本選抜 60 名(選抜54 名+学生6 名)) vs.  Ivy League All-Star Team (アイビーリーグ選抜 51 名)
■試合形式: 1 Q 15 分の4 クオーター制/ NCAA ルール
■日 時: 2023 年 1 月22 日( 日) 13 時開始 (米国東部時間 1 月21 日 23 時)
チケットなどの詳細は、
Xリーグ公式サイト(hhttps://xleague.jp/feature/dreambowl2023)まで。

【小座野容斉】

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